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» 2014年01月21日 07時00分 UPDATE

自然エネルギー:エネルギーを食いつぶすのは誰だ、2035年の世界はどうなる (1/2)

国際石油資本であるBPが、エネルギー需要に関する2035年までの予測を発表した。結論は大きく3つある。一次エネルギーの需要は41%増加するものの、十分な供給が可能だ。エネルギー自給率は北米以外高くならない。最も悪いニュースは化石燃料への依存度が下がらないことだ。大量に導入される再生可能エネルギーを計算に入れても、二酸化炭素排出量が29%増加してしまう。

[畑陽一郎,スマートジャパン]

 世界のエネルギー需要は今後どのように変化していくのだろうか。英国の国際石油資本であるBPが2014年1月に発表した予測「BP Energy Outlook 2035」*1)では、エネルギー需要について、世界が2つの部分に分かれていくことを明らかにした。

*1) 英BPは年に1度「BP Energy Outlook」を公開しており、今回は第4版に相当する。一次エネルギーを対象としているため、予測では発電用のエネルギーの他に、輸送用燃料や産業用のエネルギーを含んでいる。

 2012年から2035年までの23年間で、北米や欧州、アジアの先進諸国のエネルギー消費量はほとんど増えない。さらに2035年以降は減り始める。

 その一方、2012年比で2035年のエネルギー需要は41%増加する。増加分の95%は新興国によるものだ。新興国の寄与のうち、最大の部分がまず中国、次にインドである。ただし、世界の需要の増加速度自体は、過去よりも低下する。23年前と2012年を比較すると55%需要が増加しているからだ。

 図1は以上の予測をまとめたものだ。図左は先進諸国(34カ国が加盟するOECD:緑)、中国(オレンジ)、インド(青)、その他の地域(薄緑)の需要量をまとめたもの。縦軸は石油換算トン(Billion toe、10億トン単位)の数値を示す。中国とインドの寄与が大きいことが分かる。図右は10年ごとに4つの地域の需要増加量を示したもの。OECDは2015年にマイナスの増加を示している一方、同じ時期に中国の伸びが著しい。

yh20140121BP_region_590px.jpg 図1 地域別のエネルギー需要の予測 出典:BP

化石燃料の消費が減らない

 2035年時点のエネルギー源は2つのグループに分かれる。2012年時点で世界のエネルギーの大半は化石燃料でまかなわれている。石油と石炭がそれぞれ30%程度、ガスが20%強だ。これが2035年には3種類とも約27%に落ち着く。ガスは石炭よりも得られるエネルギー当たりの二酸化炭素(CO2)排出量が少ないため、石炭が減りガスが増えるという形だ。

 化石燃料以外で規模が大きいのは水力と原子力、再生可能エネルギーだ。このうち、原子力の比率は次第に低下し、2025年に再生可能エネルギーと逆転する。

 図2の左は一次エネルギーに占める3種類の化石燃料と、3種類のそれ以外のエネルギーの比率の推移を示したものだ。ここで再生可能エネルギー(Renewables)はバイオ燃料を含んでいる。図右は10年ごとに6種類のエネルギーがどの程度増えるかを示している。2015年には石炭が最大の伸びを見せ、次いでガスだ。再生可能エネルギーの増分は2015年以降に大きくなることが読み取れる。

yh20140121BP_share_590px.jpg 図2 6種類のエネルギー源の推移 出典:BP
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