東京湾岸でカーシェアリング開始、車両や充電器の状況をネットで配信電気自動車

電気自動車を利用したカーシェアリングが全国各地に広がってきた。東京臨海副都心の中心地である台場・有明地区では、スマートフォンや車載端末から予約状況などを確認できる新サービスが動き出した。クラウド型のネットサービスを通じて利用者と事業者の双方に各種の機能を提供する。

» 2014年02月13日 15時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 東京湾岸の台場・有明地区は臨海副都心構想によって開発されたエリアで、オフィスビルや高層マンション、娯楽・商業施設などが集まっている。こうした職・住・遊の複合的な都市機能を発揮する場所を対象にして、電気自動車を利用したカーシェアリングの実証プロジェクトが2月10日に始まった。地区内にある4カ所の施設の駐車場にステーションを設けて、超小型を含む電気自動車を共同で利用できるようにする(図1)。

図1 カーシェアリングのステーション設置場所(画像をクリックすると拡大)。出典:日本ユニシス

 4カ所のステーションの周辺は平日・休日ともに来訪者が多いことから、航続距離の短い電気自動車の利用ニーズは高いと見込まれている。各ステーションと事業者のシステムをクラウド型のネットサービスで連携できるようにして、車両の予約状況や近隣の充電器の空き状況などの情報を配信する。ネットからの情報はスマートフォンやPCのほかにカーナビでも表示することができる。

 この実証プロジェクトはITサービス大手の日本ユニシスが環境省の「平成25年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」の1つとして実施する。複数のカーシェアリング事業者が同じシステムを共用して情報サービスを提供できる点が特徴である(図2)。利用者が別のステーションで電気自動車を乗り捨てできる機能のほか、バスやタクシーなどの公共交通機関と連携した機能なども盛り込んでいく。

図2 カーシェアリングシステムの全体像(画像をクリックすると拡大)。出典:日本ユニシス

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