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» 2015年01月08日 07時00分 UPDATE

蓄電・発電機器:多結晶シリコン太陽電池で世界記録、高出力324W

中国Trina Solarは2014年12月31日、多結晶シリコンセルを60枚用いた太陽電池モジュールにおいて、出力324.5Wを達成した。同種の太陽電池モジュールとしては世界最高記録だと主張する。2014年に達成した同社の4番目の世界記録となる形だ。

[畑陽一郎,スマートジャパン]

 中国Trina Solarは2014年12月31日、多結晶シリコンセルを60枚用いた太陽電池モジュールにおいて、出力324.5Wを達成した。同種の太陽電池モジュールとしては世界最高記録だと主張する。

 量産前のセルを製造するためのパイロット生産ラインを用いて、156mm角のp型多結晶シリコンセル「Honey Plus」を製造。ドイツの第三者認証機関であるTÜV Reinlandが測定した。

 Honey Plusは裏面不動態型(PERC:Passivated Emitter and Rear Cell)に分類される太陽電池セル。特徴は2つある。裏面絶縁層(パッシベーション層)を設けたことと、局所裏面電界を形成する技術を採用したことだ。

単結晶、多結晶で記録を連発

 同社はPERC技術を多結晶シリコン太陽電池セルの他に、単結晶シリコン太陽電池セルにも適用し、変換効率や出力の記録を連発している。

 まず2014年10月、PERC技術をp型単結晶シリコン太陽電池セルに適用し、60枚の156mm角セルを含むモジュール(Honey Module)において、出力335.2Wという記録を達成した(関連記事)。今回と同じくTÜV Reinlandが測定した。

 2014年11月には同セルの変換効率を21.4%に高めた他、156mm角の多結晶シリコン太陽電池セルにおいて、変換効率を20.76%に高めた。ドイツFraunhofer ISE Calibration Laboratoryが測定した。いずれも世界記録であると主張する。今回、出力324.5Wを達成した太陽電池モジュールには、この太陽電池セルを用いた。

 同社は表面電極を利用しないバックコンタクト方式の太陽電池セルの開発も進めている。2014年には世界記録ではないものの、156mm角で変換効率22.9%を達成。商用セルにおいても22%を超えたと主張する。オーストラリア国立大学(ANU)と同社が共同開発したバックコンタクト方式のセルでは24.4%に達した。

 バックコンタクト方式のセルでは、パナソニックが25.6%、次いでシャープが25.1%を達成している(関連記事)。

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