600Aの入出力が可能な蓄電池、回生電力貯蔵に向く蓄電・発電機器

GSユアサはリチウムイオン蓄電池モジュール「LIM25H-8」を2015年3月に発売した。特徴は2つ。1つは高入出力(高パワー)に対応したこと、もう1つは同社の従来製品よりも低価格化したことだ。

» 2015年03月16日 07時00分 公開
[畑陽一郎スマートジャパン]

 GSユアサはリチウムイオン蓄電池モジュール「LIM25H-8」を2015年3月3日に発売した(図1)。特徴は2つある。1つは高入出力(高パワー)に対応したこと、もう1つは同社の従来製品よりも低価格化したことだ。

 電池内部の内部抵抗を引き下げるなどの改良により、高入出力が可能になったという。最大放電電流、最大充電電流とも600A。高入出力が必要な産業用途用途に向く。例えば回生エネルギーを蓄える、電力安定化システムに組み込む、といった用途である。

 エネルギー密度も高めた。寸法219mm×440mm×128mm、重量17.5kgに対して、定格容量25Ah、電圧28.8V。

図1 リチウムイオン蓄電池モジュール「LIM25H-8」 使用温度範囲は−20〜45度 出典:GSユアサ

 LIM25H-8は、定格容量25Ah、電圧2.8Vのリチウムイオン蓄電池セル「LIM25H」(図2)を8個直列接続したモジュール。今後、LIM25Hを用いて、LIM25H-8以外にも用途に応じた仕様のモジュールを増やしていく計画だ。

図2 リチウムイオン蓄電池セル「LIM25H」 出典:GSユアサ

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