新工法でモジュール間の幅4分の1・工期半減へ、パナソニックの新HIT太陽電池太陽光(1/3 ページ)

パナソニック エコソリューションズ社は太陽光発電システムの長期使用を目指し、基本性能の発電の向上とともに信頼性を高めた住宅用太陽電池モジュールHITの新製品を2015年7月23日に発表した。

» 2015年07月27日 07時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 新製品は国内住宅用太陽光発電システム業界の太陽電池モジュールの機器保証でトップクラスとなる25年の無償長期保証を実現した。また、最上位機種の「P250αPlus/P120αPlus」(ハーフタイプ、7万1000円)はモジュールと架台の両方を改良した「PS(プッシュ&スライド)工法」で、設置したモジュール間の狭小化を図り、高い意匠性を実現している。モジュール取り付け時の電動工具を不要にするなど、施工性も向上。これにより現行工法と比べて取り付け工数を削減し、取り付け時間の短縮と施工品質を高めている。発電能力についても従来の高効率化技術に加え、独自のヘテロ接合の技術開発により、発電時のロスを低減。「245αPlus」(現行工法用、14万5000円)は従来品に比べモジュールの出力アップを図った(図1)。

photo 図1:パナソニックのHIT太陽電池新製品のラインアップ

保証を25年に延長

 モジュールの長期保証は現行品が系統連系日から出力保証が20年、機器保証は15年であるものを出力、機器ともに新製品から25年に延長した。出力の場合、公称最大出力に対し10年で81%未満、25年で72%未満となった場合、無償で保証する。

 今回の無償長期保証の延長について同社では「太陽電池のインゴットから製品までの一貫生産による製品設計・生産の高品質化と40年間蓄積した解析評価技術・ノウハウなどにより当社はこれまで利用者に高い発電品質を提供してきた。今回、セル接続技術などの開発を進め、高信頼性の追求の結果として25年に及ぶ無償保証を実現した」としている。

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