見える化で再生可能エネルギーの価値を高める、NTTスマイルが事業戦略を発表太陽光(1/3 ページ)

NTTスマイルエナジーは東京都内で会見を開き、同社の事業戦略について説明した。太陽光発電の見える化サービス「エコめがね」などを展開する同社だが、再生可能エネルギーのさらなる流通や価値を高める新サービスの開発に注力していく方針だという。

» 2015年11月16日 09時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 太陽光発電の見える化サービス「エコめがね」などを展開するNTTスマイルエナジーは2015年11月13日、東京都内で会見を開き、同社の事業戦略について説明した。日本国内への太陽光発電設備の導入拡大に伴い、エコめがねの利用数は4万件、搭載した太陽光パネルの容量は700MW(メガワット)を突破するなど、順調な事業成長を重ねているという。

 NTTスマイルエナジーは、2011年6月にNTT西日本とオムロンの共同出資により設立された。NTT西日本の通信技術とパワーコンディショナをはじめとするオムロンの制御機器・技術を活用し、エネルギー情報と通信を融合したサービスの開発・展開を手掛けている。

 例えば同社の主力サービスであるエコめがねは、センサーで収集した太陽光パネルの出力情報をサーバ上に蓄積することで、遠隔地からでもスマートフォンやPCを通して発電状況を確認できる。発電量の分析や異常の検知も可能だ。太陽光パネルの所有者だけでなく、パネルの販売店、さらにはその保守メンテナンス(O&M)を請負う事業者までを対象に、発電状況を見える化するメリットをアピールしたサービスだ(図1)。

図1「エコめがね」のサービス概要(クリックで拡大)出典:NTTスマイルエナジー

 エコめがねは主に50kW(キロワット)以下の低圧系の太陽光発電設備を対象にしている。NTTスマイルエナジーでは2011年から提供している家庭向けに加え、発電全量を売電する産業用向けなど、市場ニーズに合わせてエコめがねシリーズのラインアップ拡充を進めてきた(図2)。

図2 NTTスマイルエナジーのサービスラインアップの一覧(クリックで拡大)出典:NTTスマイルエナジー
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