茨城県のゴルフ場跡に県内最大級のメガソーラー、34MWで7万7000世帯分:太陽光
再施可能エネルギーを手掛けるジャパンパワーサプライは、新たに茨城県大子町のゴルフ場跡地に34MW規模のメガソーラーを建設することを発表した。
ジャパンパワーサプライは2012年12月設立の太陽光発電のEPC(設計・調達・建築)事業者である。創業後数多くのメガソーラーの設計や施工を進めてきたが、今回新たに建設を決めたのが「大子ビィレッジ太陽光発電所」だ。
大子ビィレッジ太陽光発電所は、茨城県大子町のゴルフ場「旧ヴィレッジクラブ大子ゴルフコース」跡地を利用。旧ゴルフコースに太陽電池パネルを設置し、定格出力で34MW、世帯数で7万7000世帯分の電力を発電することを目指す。総事業費は125億円で、運転開始は2018年4月を予定している(図1)。
図 大子ビィレッジ太陽光発電所のイメージ図 出典:ジャパンパワーサプライ
ジャパンパワーサプライでは地域貢献などにも力を入れており、ゴルフ場設備として残っていたクラブハウスやホテルなどの付帯設備については、大子町へと寄付するという。大子町では同施設を利用し、通信制高校の誘致を行う計画を示している。
- ゴルフ場が太陽光発電所に変わる、全国各地に広がる建設計画
バブルがはじけた1990年代の後半からゴルフ場の閉鎖が急増して、広大な跡地は用途が決まらないまま放置されるケースが多い。用地を造成する手間が少ないメリットを生かしてメガソーラーの建設が続々と始まった。複雑な地形に大量の太陽光パネルを設置する施工方法にも工夫が見られる。
- メガソーラーが50カ所以上で動き出す、風力は洋上へ、バイオマスは森林から
首都圏に近い茨城県で再生可能エネルギーの導入が加速してきた。すでに運転を開始したメガソーラーは50カ所を超えて、太陽光発電の導入量は全国で第2位の規模になった。バイオマスは木質を中心に広がり、風力では全国の先頭を切って洋上のプロジェクトが大規模に始まる。
- スペインの会社が日本のゴルフ場をメガソーラーに、茨城に続いて岩手でも
スペインを拠点に全世界で自動車部品を製造・販売するゲスタンプグループが環境保全の一環で進めるメガソーラー事業を日本でも拡大する。茨城県と岩手県にあるゴルフ場の跡地を利用して発電能力が20MWを超えるメガソーラーを建設中だ。2カ所を合わせて1万8000世帯分の電力を供給する。
- ゴルフ場に10万枚の太陽光パネル、1万世帯分の電力を供給する発電所へ
日本海に近い鳥取県のゴルフ場の跡地で大規模なメガソーラーの建設工事が始まった。1年前に閉鎖したばかりのゴルフ場を中核とする広い用地に、10万枚にのぼる太陽光パネルを設置する計画だ。2018年3月に運転を開始する予定で、発電能力は県内で2番目に大きい29MWに達する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.