アフリカ初の太陽光発電で動くバス、ウガンダで始動電気自動車(1/2 ページ)

ウガンダの国策プロジェクトである「キイラ・モーターズ(Kiira Motors)」は太陽光発電で動くソーラーバス「Kayoola Solar Bus」の試験モデルを開発し、稼働を開始した。

» 2016年02月19日 07時00分 公開
[三島一孝スマートジャパン]

 「キイラ・モーターズ(Kiira Motors)」は、ウガンダ政府による、科学技術革新に向けた大統領主導の国策プロジェクトである。ウガンダ国内で自動車を製造することを目的とする。それにより雇用の創出や技術力の向上、ハイテク人材の育成など国家としての成長につなげていくことを目指す。最終的には、同プロジェクトをキイラ・モーターズ・コーポレーションとして企業化し、2040年をめどに中央・東アフリカ初の自動車OEMメーカーとなることを目指している。

 同プロジェクトを主導するのは、ウガンダ大統領のヨウェリ・ムセベニ(Yoweri Museveni)氏で、2009年から推進。2015年からは5年を1つのフェーズとして25年の長期計画で自動車産業の振興に取り組んでいるところだ。

 今回、同プロジェクトで開発されたソーラーバス「Kayoola Solar Bus」は、中央アジアや東アジアにおける次世代の公共交通機関として活用されることを期待したものである。2016年2月16日には最初のモデルバスが完成し式典が開催された(図1)。

photo 図1 ソーラーバス「Kayoola Solar Bus」の完成式典。ウガンダ自動車産業誕生の最初の一歩として期待されている。中央の黄色の衣装を着ているのがウガンダ大統領のムセベニ氏(クリックで拡大)出典:キイラ・モーターズ

 ムセベニ氏は「今回開発した『Kayoola Solar Bus』は『MADE IN UGANDA』のバスである。これらを成し遂げたわれわれの技術者たちを誇りに思う」と述べ、必要な資金調達を進め2018年から自動車の生産を行うことをあらためて約束した。

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