東芝キヤリアは空調機器の展示会「ヒーバック&アール ジャパン 2016」で、工場内にある既設の柱を活用するユニークな空調の新製品を展示した。室内機の設置スペースの確保が不要になるなど、複数のメリットがあるという。
東芝キヤリアは空調機器の展示会「ヒーバック&アール ジャパン 2016(第39回 冷凍・空調・暖房展)」(東京ビッグサイト、2016年2月23〜26日)で、ユニークな空調システムの新製品を出典した。工場内にある既設の柱に取り付けるという“柱型”の工場用空調システムだ(図1)。
工場の内部(床)に床置き型のパッケージエアコンを設置する場合と比較して、大幅に省スペース化を図れるため、工場内敷地の有効活用できる。空調システムは柱の4面全てに取り付け可能で、360度のエリア空調も行える。約20メートル間隔での設置が可能だ(図2)。
工場内でよく利用されるダクト空調の場合、ダクトをつるすための工事が必要になるが、この柱型の空調システムであれば、こうした設置工事コストも低減できるという。さらにダクトを必要としないため、工場上部の窓から入る日光を遮らず、採光性を高めることにも貢献する(図3)。
この柱型の工場用空調システムは現在開発中の製品だが、既に引き合いも多いという。東芝キヤリアのブース担当者は「2016年5月をめどに本格的に販売を開始していきたいと考えている」としている。
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