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» 2016年03月07日 15時00分 UPDATE

省エネ機器:冷蔵・冷凍庫の省エネ基準が見直しに、2021年度までに22%の改善へ

電気冷蔵庫と電気冷凍庫の省エネルギー性能に関するトップランナー目標値が、約9年振りに見直された。これと同時に小売事業者表示制度における順守事項も改正される。

[長町基,スマートジャパン]

 経済産業省 資源エネルギー庁は電気冷蔵庫および電気冷凍庫の省エネ基準を新たに策定した。今回の新たな目標基準値の達成により、目標年度となる2021年度には、2014年度実績値と比べ、冷蔵庫は22.0%、冷凍庫は12.7%エネルギー消費効率(年間消費電力量で評価)が改善する必要がある。

 今回「エネルギー使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」に基づく省エネ基準(トップランナー基準)は、総合資源エネルギー調査会省エネルギー・新エネルギー分科会省エネルギー小委員会、電気冷蔵庫等判断基準ワーキンググループによる取りまとめを受け、基準の対象範囲、測定方法、目標年度、区分、目標基準値および表示事項などを見直した。

 2021年度基準によるエネルギー消費効率の改善率は、2014年度に出荷された電気冷蔵庫などの実績値から算出した年間消費電力量の平均値と、2021年度に出荷される電気冷蔵庫の目標基準値から、現行(2014年度実績)の出荷台数および区分ごとの構成に変化がないとの前提で試算した年間消費電力量の平均値より算出している。

 冷蔵庫の2014年度実績値は363kWh(キロワット時)/年で、これが2021年度目標基準値から試算した値は283kWh/年となる。同じく冷凍庫は481kWh/年から420kWh/年となる。目標基準値の達成により、エネルギー消費効率は冷蔵庫が22.0%、電気冷凍庫は12.7%が改善されることになる。

 この冷蔵庫、冷凍庫のトップランナー基準の見直しに伴い、小売事業者表示制度における順守事項も改正された。現在、小売事業者が行う表示は、家庭用エアコン、電気冷蔵庫、電気冷凍庫などの6機器を対象に、消費者が購入時に省エネ性能についてより認識・比較できるようにするための省エネルギーラベル(統一省エネルギーラベル)が用いられている(図1)。

rk_160304_nagamachi01.jpg 図1 統一省エネルギーラベルの例 出典:経済産業省

 今回の改定で多段階評価基準については、省エネ基準達成率100%以上のものが最高ランクの5つ星(市場における製品の省エネ性能の高い順に5つ星から1つ星で表示)に位置付けられる。また、エネルギー消費効率の測定方法の変更に伴い、今後は、新たな測定方法に基づく表示となる。

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