屋根で発電できるカーポート、駐車中の電気自動車を太陽光で充電太陽光

太陽光発電システムの設置・施工を行うプラン(埼玉県児玉郡上里町)のグループ会社であるHTM-Japan(同)は、このほどオリジナル製品である太陽光パネルを搭載したソーラーカーポート「こむぎっちカーポート」を発売した。

» 2016年04月26日 15時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 戸建住宅の場合、屋根の形状や強度・重量の問題で直接ソーラーパネルを載せるのが難しい場合も多い。そこでHTM-Japanが開発したのが、住宅や店舗、事務所などにある駐車スペースを有効活用して太陽光発電が行える「ソーラーカーポート」だ。

 同社が開発したソーラーカーポート「こむぎっちカーポート」には太陽光発電設備の他、各メーカーの電気自動車(EV)に対応した100・200V(ボルト)のEVコンセントを標準装備している。例えばEVを通勤に使う場合、カーポートで発電した電力をEVに直接充電しておくことで、往復の電力を再生可能エネルギーで賄うといったことが可能になる。

 同カーポートは太陽光発電設備を導入しても建築確認がとれる設計になっている。屋根の形状により住宅に太陽光発電の設置が難しいケースにも対応でき、空いているカースペースの有効活用が図れる。

図1 ソーラーカーポート「こむぎっちカーポート」出典:HTM-Japan

 地方部の車の保有率は都市部に比べて高く、2台・3台と保有している家庭も多くみられることから、同社では「車のCO2排出量、そしてガソリンの消費量を少しでも軽減するために、通勤専用の最適なシステムがこむぎっちカーポートとEVを組み合わせることで実現可能になる」としている。

 カーポートの太陽電池容量は5.4kW(太陽光パネル設置枚数18枚)で、年間発電量はおよそ6000kwh(キロワット時)。希望小売価格は185万円(税別)。サイズは高さ(屋根下)2200〜3416ミリメートル、奥行6400mm、開口部6300mm。HTM-Japanでは太陽光関連製品を相次いで商品化しており、今後も電気自動3輪車、電動バイクなどの発売も予定している。

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