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» 2016年06月02日 11時00分 UPDATE

蓄電・発電機器:40%小型化した新型水素ディスペンサー、使い勝手も向上

水素ステーションで燃料電池車に水素を充填するのに欠かせない「水素ディスペンサー」。日立オートモティブシステムズメジャメントは従来より40%小型化した新型ディスペンサーを開発し、大阪市の水素ステーションに納入した。

[陰山遼将,スマートジャパン]

 サービスステーション事業や計装事業などを展開する日立オートモティブシステムズメジャメントは2016年5月30日、岩谷産業が大阪市城東区森之宮地区に開設した「イワタニ水素ステーション 大阪森之宮」に燃料電池自動車(FCV)用の新型水素ディスペンサー「NEORISE(ネオライズ)」を納入したと発表した(図1)。

図1 新型水素ディスペンサー「NEORISE」。NEOはギリシャ語で「新しい」、「RISE」は「日が昇る」の意味で「水素社会の夜明け」という意味を込めた製品名だという 出典:日立製作所

 新型水素ディスペンサーNEORISEは、小型熱交換器を内蔵することより、同社の従来製品比で約40%の小型化に成功したのが大きな特徴だ。水素ステーション内のレイアウト性向上に寄与する。ラウンドシャッターや表示部全面にガラスを装着するなどデザイン性も高めた。さらに、ディスペンサーの両側で充填(じゅうてん)を可能にするなど、使い勝手も向上させた。

 日立オートモティブシステムズメジャメントは日立オートモーティブシステムズのグループ会社で、燃料油などの液体や各種ガス充填設備、危険物施設の建設などを取り扱っており、さまざまな燃料ディスペンサーの事業実績を持つ。水素ディスペンサーの開発には、圧縮天然ガス関連事業で培ってきた高圧ガス充填技術を活用した。今回のNEORISEの納入で、同社が水素ディスペンサーを納入した国内の水素ステーションは18カ所となった。同社では今後もNEORISEの拡販を図り、拡大が見込まれる水素ステーション需要の開拓を目指す方針だ。

 なお、イワタニ水素ステーション 大阪森之宮は2016年5月9日に開所した。オフサイト方式の水素ステーションで、水素は大阪府堺市にある水素製造プラントからローリーで輸送する。水素の供給能力は1時間当たり300Nm3(ノルマル立方メートル)。1時間当たりFCV6台を満充填できる(図2)。

<strong>図2 「イワタニ水素ステーション 大阪森之宮」出典:岩谷産業</strong>

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