再生可能エネルギー5電源を全て確保へ、熊本で水力発電所を建設自然エネルギー

九電みらいエナジーは、熊本県山都町において、水力発電所を建設することを決めた。

» 2016年06月09日 11時00分 公開
[三島一孝スマートジャパン]

 九電みらいエナジーは、熊本県山都町での水力発電所の建設に向け、かんがい用水利用に関する協定書を締結した。協定書は、山都町の工藤秀一町長立会いのもと、鴨猪水力発電所建設協議会、矢部土地改良区で締結。水力発電所の建設を進めることとなった。

 新たに建設する水力発電所は、山都町の豊富な水資源の有効活用を目的に、山都町菅地区を流れる緑川水系鴨猪川から取水するかんがい用水路(矢部土地改良区所有)の一部と未利用落差を利用して発電するものである(図1)。

photo 図1 新たな水力発電所の建設位置 出典:九電みらいエナジー

 有効落差は約260メートルで最大使用水量は1秒当たり0.95立方メートル。最大出力は1990キロワット(kW)で、年間発電電力量は9600メガワット時(MWh、一般家庭約2600世帯の年間使用電力量に相当)を計画する。工事開始時期は2016年6月で、運転開始は2018年7月を予定する(図2)。

photo 図2 新たに建設する水力発電所の概要 出典:九電みらいエナジー

太陽光、地熱、風力、バイオマス、水力をそろえる

 九電みらいエナジーは、再生可能エネルギー全般の発電事業を推進しており、今回の水力発電所建設により、再生可能エネルギー5電源(地熱・風力・バイオマス・太陽光・水力)全ての開発・運営を行うこととなるという。

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