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» 2016年06月24日 07時00分 UPDATE

スマートハウス:住宅用FITの終了を見越したリフォーム商品、鍵は「走る蓄電池」 (1/2)

2019年ごろから住宅用太陽光のFIT買取が終了する家庭が登場しはじめる。これを見据えた住宅リフォーム商品を、積水化学工業が発売する。電気自動車やプラグインハイブリッド車を住宅とつなぐ「Vehicle to Home」を活用して、これまで売電していた電力を住宅全体で有効活用できるようにする狙いだ。

[陰山遼将,スマートジャパン]

 積水化学工業 住宅カンパニーは2016年6月23日、リフォーム事業の新商品として、太陽光発電システム(PV)、電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッド(PHEV)が電力連携する「V to Heimリフォーム」(以下、V2Hリフォーム)を同年7月より発売すると発表した(図1)。同社が建築したPV搭載住宅のユーザー向けに販売する。

図1 「V to Heimリフォーム」のイメージ 出典:積水化学工業

 同社はこれまで新築住宅分野でPVと蓄電池、HEMSをセットにして「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」を実現できる「スマートパワー・ステーション」シリーズ、EVと住宅の電力連携を可能にした「V to Heim」シリーズなどを展開してきた。2015年7月からは既設住宅も対象に、エネルギーの自給自足に貢献するPVや蓄電池などのエネルギー関連製品を提供を進めている。

 今回発表したV2Hリフォームは積水化学工業が建築したPV住宅に対し、EV用パワーコンディショナーを搭載することで、住宅を系統連系が可能な「Vehicle to Home」に改修するリフォーム商品。一般的にEVやPHEVに搭載されている蓄電池は、住宅用の定置型蓄電池の数倍の蓄電容量を持っている。これに着目し、自宅に駐車している際にはその大容量の蓄電池を、住宅用の電源として有効活用するというのがV2Hリフォームのコンセプトである。これによりPVによる電力、電力会社の電力に続き、EVやPHEVからの電力を第3の電源として組み合わせることを可能にし、住宅全体でエネルギーを最適に利用できるようにする(図2)。

図2 「V to Heimリフォーム」のシステム概要 出典:積水化学工業

 複数の電源を持つことでさまざまな電力の使い方が可能になる。V2Hリフォームでは3つの運転モードを用意する。1つ目が日中の日照時間帯はPVで発電する電力を、夜間は日照時間内にPVの余剰電力をためたEV・PHEVの電力を使い、足りない分を電力会社からの電力で補う「グリーンモード」。2つ目が昼間は大容量のPV電力で生活して余った電力は売電し、朝晩はEV・PEHVに蓄電した料金が安い夜間電力することで、光熱費を抑える「エコノミーモード」である

 3つ目が停電時にEV・PHEVやPVの電力を住宅で使用する「非常運転モード」だ。PVやPHEVから出力最大6000W(ワット)まで利用できるため、エアコンや照明、IH調理器具など使いほぼ日常通りの生活をすることが可能だ。

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