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» 2017年03月16日 11時00分 UPDATE

太陽光発電所のトラブル対策(7):発電ロスが生じる要因 (1/2)

今後ますます重要になっていく太陽光発電所の運用保守。しかし、具体的にどのような点に着目して取り組めば良いのだろうか。本連載では日本で太陽光発電所の運用保守事業を手掛けるアドラーソーラーワークスが、実際の事例を交えながらそのポイントを紹介していく。第7回は見落としがちな発電ロスの原因について解説する。

[アドラーソーラーワークス 技術運用管理部 次長 渡邉敬浩,スマートジャパン]

 太陽光発電所の事業主から「予測シミュレーションと実際の発電量の差異が大きい」という相談を受けることがある。本連載の第4回目「思わぬコストを回避する、発電量の簡単な評価方法とは」でも少し触れたが、ほとんどの場合はシミュレーションの精度の問題であり、遮光物による損失要因の見落とし(もしくはそもそも考慮していない)が原因である。

 パワーコンディショナは通常、太陽電池アレイから最大電力を得られるように出力電圧を調整するMPPT(最大電力追従制御)を備えているが、セントラルパワーコンディショナのほとんどが1つのMPPTで制御しており、太陽電池アレイに対する影のかかり方によって太陽電池から取り出せない多くの電力が発生する。

 発電所の複数カ所で遮光物が存在する場合、影の面積が全体の数%であっても、その数倍の発電損失が生じる可能性があり、大型のセントラルパワーコンディショナの場合、その損失は甚大である。

 そもそも上述は設計時、販売時に考慮する事項だが、事業主が認識できずにこのような要因を含んだ発電所を購入してしまった場合、どうすればよいだろうか。

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