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» 2017年07月06日 08時00分 UPDATE

PVJapan2017:白砂利が有利な両面受光、発電量30%アップ

インリー・グリーンエナジー・ジャパンは「PVJapan2017」に出展し、両面受光型の太陽光パネル「PANDA Bifacial」シリーズを披露した。パネル裏面への反射光を生かすことで、一般的な片面受光の太陽光パネルより最大30%の発電量増加を見込めるという。

[陰山遼将,スマートジャパン]

 インリー・グリーンエナジー・ジャパン(以下、インリーソーラー)は「PVJapan 2017」(2017年7月5〜7日、パシフィコ横浜)に出展し、両面受光型の太陽光パネル「PANDA Bifacial」シリーズを展示。両面受光による発電量増加のメリットをアピールした。

「PANDA Bifacial 60CF」(クリックで拡大)

 一般的な太陽光パネルの場合、受光面の強化ガラスと背面のバックシートでセルを封止する。PANDA Bifacialシリーズはセルを2枚の強化ガラスで挟み込むようにすることで、背面からも日射を受光できるようにしている。60セルタイプの「PANDA Bifacial 60CF」は、N型単結晶シリコン太陽電池で、出力レンジは320〜325W。片面受光型の一般的な太陽光パネルと比較して、最大30%の発電量増加が見込める。特に地面の種類が白砂利の場合、パネル裏面の照度が高くなるため、砂や芝より発電量の増加が見込めるとしている。雪で照度が高まる積雪地帯での利用も有効だという。

 既に国内での販売を開始しており、「ある国内の発電所で実験的に一部のアレイのみをPANDA Bifacialシリーズに置き換えたところ、他のアレイより発電量が十数%増加した。限られた敷地面積でなるべく多く発電したいというニーズは高まっており、引き合いも増えている」(同社)という。

両面受光を最大限に生かす「オプティマイザー」

 両面受光パネルを利用した場合、パネルによって発電量にバラつきが生まれることがある。そのパネルの位置によって裏面の照度が変わるからだ。だが一般にストリング全体の出力は、最も出力が低いパネルの値に制限されてしまう。パワコンの最大電力追従(MPPT)制御が、出力の低いパネルに合わせて行われるためだ。それにより、その他の高い出力を発揮しているパネルの発電能力が生かせなくなってしまう状況が生まれる可能性がある。

 そこでインリーソーラーは米solaredgeと協力し、同社が販売している「パワーオプティマイザー」と両面受光パネルを組み合わせた提案を行っているという。パワーオプティマイザーは、太陽光パネルに設置するジャンクションボックスの代わりに取り付けるDC/DCコンバーター。最大の特徴が、MPPT制御機能を持っていることである。パネルごとにMPPT制御を行うことで、照度の違いによってパネルごとに出力差が生まれても、発電量を最大化できるという狙いだ。

≪「パワーオプティマイザー」の活用イメージ(クリックで拡大)

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