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» 2017年11月17日 07時00分 公開

太陽光:太陽光の基幹電源化に貢献したい――IT×エネルギーを推進するNTTスマイル (1/2)

NTTスマイルエナジーは2017年11月14日、事業戦略発表会を開催し、「エコめがね」に代表される現在の事業展開状況と、VPP(バーチャルパワープラント)やAI活用に関連する将来提供予定サービスへの取り組みを紹介した。

[松本貴志,スマートジャパン]

「エコめがね」が見守る発電設備容量の合計は1.2GW

 NTTスマイルエナジーは2017年11月14日、東京都内で会見を開き代表取締役社長を務める小鶴慎吾氏が現在の事業状況と今後の戦略について説明した。設立から6年目を迎えた同社の主力商材である太陽光発電の遠隔監視サービス「エコめがね」は、順調に接続発電所数が伸びているとアピール。さらに今後は、VPP(バーチャルパワープラント)に関する取り組みを強化する他、AIを活用したエネルギーサービスの提供も予定しているという。

代表取締役社長 小鶴慎吾氏

 エコめがねは、太陽光発電設備の発電量の見える化や、発電所の診断が可能になる遠隔監視サービス。10kW未満を対象とする住宅用の余剰買取向けと、10kW以上の産業向けに展開している。同社は、エコめがねを販売パートナーに卸提供するB2B2Xのビジネスモデルをとっており、太陽光発電設備の施工店などが販売パートナー(センターB)となって、エコめがねによる付加価値を施主(X)に提案する体制だ。エコめがねの導入件数は年々順調に増加しており、2017年11月時点で4万カ所、発電容量を合計すると約1.2GWにものぼり、原子力発電1基分以上になるという。

エコめがねのビジネスモデル(クリックで拡大) 出典:NTTスマイルエナジー

 2017年9月から販売を開始したエコめがねの最新商品「モバイルパックマルチコネクト」は、低圧の全量売電設備のパワコンに後付けできるタイプの遠隔監視システムだ。従来の商品では、接続可能なパワコンメーカーがオムロンと新電元工業に限られていたが、モバイルパックマルチコネクトでは、対応するパワコンを主要メーカー7社の製品にまで拡張したのが特長だ。パワコンとはRS485通信で接続し、詳細にエラーを確認できるという。小鶴氏はモバイルパックマルチコネクトについて、「市場で流通しているパワコンメーカーの9割には対応できた」と胸を張る。

モバイルパックマルチコネクトの概要(クリックで拡大) 出典:NTTスマイルエナジー

 一方で小鶴氏は低圧の太陽光発電設備について、遠隔監視などのO&Mサービスを導入していない設備がまだ多数存在することを指摘。3カ月以上売電が停止した低圧設備の約75%は、遠隔監視を導入し、適切な処置を行っていれば防ぐことができた要因で停止しているという。エコめがねを導入している設備では、パワコンの自動復旧で解決できる可能性の高いエラーの場合、1拠点当たり年間4回、自動復旧では解消できない現地対応が必要な緊急のエラーは年平均0.6回発生しているという。

エコめがねが発出したアラート発生状況 左:パワコンが自動復旧できる可能性の高いエラー 右:パワコンが自動復旧できない現地対応が必要な緊急のエラー(クリックで拡大) 出典:NTTスマイルエナジー

 小鶴氏はこのようにO&Mの重要性に言及した上で、NTTスマイルエナジーではO&Mサービスの提供に取り組む販売パートナー向けに、エコめがねを活用した「O&Mアラカルトサービス」を拡充した点を紹介。これは日々の見守りや異常時の駆け付け対応、料金請求など、販売パートナーにとって負荷の高い業務の一部をNTTスマイルエナジーが代行するというサービス。これにより、販売パートナーは、顧客開拓に専念しやすくなるという。

エコめがね O&Mアラカルトサービスの概要(クリックで拡大) 出典:NTTスマイルエナジー
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