ニュース
» 2017年11月30日 09時00分 公開

蓄電・発電機器:全固体電池チップを量産へ、環境発電に最適

TDKは充放電可能な小型のオールセラミック固体電池を開発した。Bluetoothビーコン、環境発電システムなどに最適だという。

[長町基,スマートジャパン]
開発した全固体電池チップ 出典:TDK

 TDKは、小型SMD(表面実装部品)技術を用いた放電可能なオールセラミック固体電池「CeraCharge」を発表した。2018年にも量産を開始する予定だ。

 CeraChargeは小型EIA1812パッケージ(4.5×3.2×1.1mm)サイズの小型SMD設計で定格電圧1.4V、容量100μAh(マイクロアンペアアワー)を実現している。−20〜80°Cの温度に対応。充放電サイクルは、条件により1000回以上可能だという。短時間またはパルス動作のために数mA(ミリアンペア)の電流を引き出すことができる。SMD技術により、電池の配置が簡単で、リフロー方式のはんだ付けができ、そのため最終製品の生産コストを削減できるとする。

 CeraChargeには一般的な電池に用いられている電解液を使用しておらず、セラミック固体電解質を介して充放電を行う。MLCC(Multi-Layered Ceramic Capacitor)のような積層技術をベースに製造しており、この技術により、従来型の充放電可能なリチウムイオン電池の比較的高いエネルギー密度と最小の体積を実現し、セラミックの多層コンポーネントの安全性と、大量生産の利点を融合させている。また、固体セラミック電解質を使用することで、火災、爆発、または液体電解質の漏出のリスクが少なくなるとしている。

 さらにコンポーネントを直列、並列に接続することにより容量と電圧を増やすこと可能だ。これによりIoT(モノのインターネット)専用デバイス、リアルタイムクロック、Bluetoothビーコン、環境発電システムなど、さまざまなアプリケーションの可能性が広がるとする。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.