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» 2018年04月23日 09時00分 公開

太陽光:工事現場の壁面で太陽光発電、「低反射+半透明」で視認性も確保

大成建設の新築工事現場に、カネカの壁面型太陽光発電システムが導入された。作業所の仮囲いの壁面に設置したもので、太陽光で発電しつつも、作業現場の内外からの採光性と視認性を確保できるという。

[長町基,スマートジャパン]

 カネカは同社の壁面型太陽光発電システムが、大成建設が行う「気象庁虎ノ門庁舎(仮称)・港区立教育センター」の新築工事現場に採用されたと発表した。建築現場での省エネおよび再生可能エネルギーの活用を目的に導入したもので、作業所の仮囲いの壁面に設置された。工事終了まで設置される予定だ。

仮囲い壁面に設置された壁面太陽光発電システム。左側が低反射カラー太陽電池、右側がシースルー太陽電池 出典:カネカ

 壁面型太陽光発電システムは、ネット・ゼロ・エネルギービル(ZEB)向けに開発された製品で、高い意匠性と開口部から採光を確保できる点が特徴という。今回導入したのは、合計出力170W(ワット)のシースルー太陽電池と、同190Wの低反射カラー太陽電池で、蓄電池と組み合わせた独立電源システムとして設置した。

 シースルー太陽電池は半透明のガラス窓の様な意匠で、太陽光で発電しつつも、作業現場の内外からの採光性と視認性を確保できる。1枚当たりのサイズは1200×988×11mmで重量30kg、開口率10%、出力は85W。

 低反射カラー太陽電池は太陽光の反射を抑える特長を持ち、都市部での光反射問題に対応する。カラーバリエーションも取りそろえており、建築物のデザインに合せた配色が可能。1枚当たりの仕様は1000×300×69.5mm、5.5kg、出力は17〜21Wとなっている。今回は大成建設のコーポレートカラーをイメージした5色の太陽電池を導入している。

 カネカは、戸建て住宅向け太陽光発電システムに加えて、建築物壁面向けの独自製品の強化に取り組んでいる。ZEBの実現には、建築物の壁面への太陽電池製品の実装が必要であり、建築物デザイナーの意匠要求にも応える太陽電池製品が求められているという。そのため、今後は、公共建築物などでの採用実績を増やすとともに、独自の太陽電池製品と設計提案、工法提案を強化する方針だ。

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