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» 2018年06月01日 11時00分 公開

蓄電・発電機器:「水素ホテル」が川崎に開業、廃プラ由来の水素で発電

神奈川県川崎市の国家戦略特区に、純水素燃料電池で発電した電力を活用するホテルが開業。廃プラスチックから取り出した水素を燃料に発電し、ホテル全体の約3割の電力や熱を賄う。

[陰山遼将,スマートジャパン]

 神奈川県川崎市殿町の国家戦略特区である「キングスカイフロント」内で、東急ホテルズが2018年6月1日から「川崎キングスカイフロント東急REIホテル」(以下、東急REIホテル)を開業した。燃料電池システムを導入し、廃プラスチック由来の水素で発電したエネルギーを活用する。

東急REIホテルの外観 出典:大和ハウス

 川崎市はキングスカイフロントを「最先端のライフサイエンス産業・研究機関が集積する国際戦略拠点」として開発する計画を掲げている。東急REIホテルが位置するのは、このキングスカイフロント内のA地区。ここでは大和ハウス工業が土地を取得し、「にぎわい・交流機能の創出」をコンセプトに、東急REIホテルの他、ライフサイエンス関連企業の研究棟を建設する開発計画を進めている。

 そして、ホテル全体の約3割の電気や熱などを、純水素燃料電池と水素で発電した電力で賄う。導入した純水素燃料電池は、東芝製の「H2Rex」の出力100kW(キロワット)モデル。CO2を発生させずに発電できるほか、5分弱で発電を開始できるのが特徴という。

導入した東芝の「H2Rex」 出典:東芝

 発電に利用する水素は、昭和電工が供給する。川崎市臨海部の同社事業所から排出される水素をパイプラインで供給する。昭和電工ではアンモニア製造工程で原料として利用する水素を、使用済みプラスチックから取り出す2003年から導入している。東急REIホテルに供給する水素も、使用済みの廃プラスチックから製造したもの。東急ホテルズによると、廃プラスチック由来の水素で発電した電力を活用するホテルは、世界初という。

 東急REIホテルは、RC造5階建、延べ7530m2(平方メートル)の規模で、大和ハウス工業が設計・施工を担当した。客室は186室で、ビジネスラウンジやカンファレンスルームも備える。

 キングスカイフロントは東京国際空港に近く、さらに2020年度には空港とを結ぶ「羽田連絡道路」の開通でさらなるアクセス性の向上が見込まれている。東急REIホテルこうした立地の良さを生かし、宿泊機能だけでなく、サイクリング、エクササイズなど、アクティビティの充実も図り、インバウンドの利用需要を見込んでいる。

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