ニュース
» 2018年12月07日 09時00分 公開

自然エネルギー:花王が「CO2ゼロ工場」を実現、太陽光+非化石証書で

花王が愛媛工場においてCO2排出量ゼロを達成。工場に導入した太陽光発電設備と非化石証書を使用した電気を調達することで達成した。

[スマートジャパン]

 花王グループは、事業活動による温室効果ガス排出量を削減する取り組みの一環として、太陽光発電設備やCO2排出量ゼロの電力を調達するなど、再生可能エネルギーを活用した取り組みを進めている。2018年10月からは、国内の5つの生産拠点(愛媛工場、栃木工場、鹿島工場、川崎工場、小田原工場)において、CO2排出量ゼロの電力を導入した。

 同グループでは、2018年1月に愛媛工場に334kW(キロワット)の太陽光発電設備を導入。海外でも同年4月にマレーシアの拠点に136kW、同年7月にタイの拠点に580kW、同年8月には上海拠点に同297kWの太陽光発電設備それぞれ導入している。さらに同年12月から、米国の拠点で45.9kWの太陽光発電設備が稼働を開始している。

 今回の取り組みの中で、特に紙おむつなどのサニタリー製品を生産する愛媛工場では、非化石証書を使用した電力を調達することにより、購入電力のCO2排出ゼロ化(CO2排出量年間2万5000トンの削減)を実現。先に導入している太陽光発電設備と合わせ、CO2排出量ゼロを達成した。

CO2排出量ゼロを達成した愛媛工場 出典:花王

 栃木工場、鹿島工場、川崎工場、小田原工場の4工場では、水力電源の受電やグリーン電力証書を使用することにより、4工場合計でCO2排出量年間2万9000トンの削減を実現する。

 これらの取り組みによって、国内のすべての生産拠点(10カ所)における購入電力による再生可能エネルギーの使用割合は約35%になる。2017年実績と比較して年間5万4000トン削減を見込んでいる。これは、一般家庭約2万4000戸分の電力によるCO2排出量に相当する。

 花王では、購入電力のCO2削減の有力な手段として、流通量の多い非化石証書の積極的な活用を検討している。非化石証書は、化石電源により発電された電気が持つ「非化石電源由来であることの価値」を証書の形で見える化したもので、2018年から国内で取り引き開始された。小売電気事業者が非化石価値取引市場で調達して、需要家に販売する電気に活用することでCO2排出量の削減が認められる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.