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米Google、「プロジェクトアストラ」を発表 スマホに映したモノをAIが“即解説” ユーザーからは「超クール」と期待の声Google I/O 2024

» 2024年05月15日 05時58分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 米Google傘下のGoogle DeepMindと米Googleは5月14日(現地時間)、AIアシスタントに関するプロジェクト「Project Astra」を発表した。「日常生活で本当に役立つ未来のAIアシスタントの構築を目指したプロジェクト」と紹介し、デモ動画を公開。スマートフォンでリアルタイムに撮影した物体について説明を求めると、AIがスムーズに回答する様子が映っている。

 動画内では「Tell me when you see sometihng that makes sound.」(音が出るものを見たら教えて)と人が指示し、周りをスマホで撮影すると、米Googleの生成AI「Gemini」が「I see a speaker , which makes sound.」(音が出るスピーカーが見える)と答え、スピーカーがあることを説明する様子が確認できる。

 その後、スマホに映ったスピーカーの音を発する部分に対して、画面上で矢印を手描きして「この部分は何と呼ぶの?」と説明を求めると、Geminiは「これはツイーターです」とスムーズにやりとりしている。他にも、PCモニターに映ったコードについて解説を求めると、わずか3秒ほどの間をおいて、その解説を始める様子などが映像には収録されている。

デモ動画から引用

 Google DeepMindのデミス・ハサビスCEOは自身のXアカウント(@demishassabis)で「長い間、私たちは日常生活で真に役立つ普遍的なAIエージェントを目指してきた」と明かし、別のデモ動画を公開している。なお、デモ動画はもう1本あり、同日に開催している米Googleの年次カンファレンス「Google I/O 2024」の基調講演の配信動画の様子をAIと一緒に視聴し、解説させている様子をGoogle DeepMindの公式X(@GoogleDeepMind)で公開している。

 現段階ではプロジェクトの詳細などは説明おらず、サービスとして公開するのかなども不明。しかし、一連のデモ動画を見たユーザーからの期待度は高く「超クール」「これは本当にすごい」「私にとっての絶対的なゲームチェンジャーはAstraだ」など、AIと一緒に過ごす“未来の生活”に思いをはせる声が多く上がっている。

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