AIベンチャーのSakana AI(東京都港区)は3月4日、事業開発本部を立ち上げたと発表した。これまで同社が発表してきた研究成果のビジネス展開していく。本部長には、LINEヤフーでCDO(最高データ責任者)を担当していた谷口博基さんが就く。
同社はこれまで、AIが自ら研究論文を書く技術「AIサイエンティスト」や、AIの基盤モデルを小型化する技術「TAID」などを発表してきた。事業開発本部では、これらの技術をビジネス課題に結び付け顧客企業のソリューション開発・実装などを手掛けていく。まずは同社に出資する金融機関を中心としたリーディングカンパニーや、防衛分野含めた公共セクターなどをターゲットに置く。
現時点では、事業開発本部は約20人体制となる。部内には、エンジニアリング&リサーチチームも設け、Preferred NetworksでCTO(最高技術責任者)を担当していた奥田遼介さんが責任者に就く。既存の研究開発チームと合わせると、Sakana AIの人員は合計50人規模になるという。
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