中国ロボット企業Unitree Roboticsは4月1日、ロボットハンド「Dex5」のデモンストレーション動画を公開した。稼働できる方向の多さを示す「自由度」を片手当たり20搭載。デモ動画ではルービックキューブをプレイするなどを披露し、その器用さをアピールしている。
同社は、ロボットハンドに搭載した自由度について「アクティブが16、パッシブが4」と説明。動力を機械の動作に変換する「アクチュエーター」で動く自由度が合計16あるとみられる。親指にはアクティブな自由度を4つ、それ以外の指にはアクティブを3つ、パッシブを1つずつ搭載したという。
また「バックドライバビリティ」(外部から力を加えた際のアクチュエーターの動きやすさ)の滑らかさも実現したとアピール。オプションとして、高感度な触覚センサーを片手当たり94個搭載できるとしている。
デモ動画ではルービックキューブのプレイに加え、オレンジらしき果物を片手からもう片手に投げて渡したり、複数枚のトランプを扇形に広げたりする姿を披露。机に置いた本のページを1枚ずつめくる様子や、親指とそれ以外の各指の先端をくっつける動きなどが確認できる。人間の手でロボットハンドの関節部分を動かしている様子も映しており、バックドライバビリティの高さも伺える。
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