メディア
ITmedia AI+ >

“AI界隈”が注目「MCP」って何?──KDDI子会社の解説資料が「分かりやすい」と話題

» 2025年04月07日 13時42分 公開
[ITmedia]

 KDDIグループでアジャイル開発事業を行うKDDIアジャイル開発センター(東京都港区)社員が公開した、AIモデルと外部データソースやサービスをつなぐ規格「Model Context Protocol」(MCP)の初心者向け解説資料が話題だ。同社の御田稔さん(テックエバンジェリスト)が4月6日に公開したもので、はてなブックマークで736ブックマークを集め、テクノロジーカテゴリーで1位になる(7日午後1時時点)など、注目を浴びている。

「やさしいMCP入門」(画像は公開した資料より引用、以下同)

 資料では、複数のタスクを自律的に実行する「AIエージェント」におけるMCPの利便性や、MCPの仕組み、自分のPCでMCPを試す方法などを解説。MCPの仕組みを図解し、ユーザーが利用するAIモデル・サービスを指す「MCPホスト」と、そのMCPホストが参照する外部ツールやデータなどを指す「MCPサーバ」の構造を説明したり、活用例を紹介したりもしている。

MCPの構造

 MCPは米Anthropicが2024年11月に発表。従来、AIを使ったサービス開発では、外部ツールとの連携に個別の実装が必要だったが、共通規格を作ることで開発者の負担を減らすとして公開された。25年3月には米OpenAIが同社のAPIをMCPに対応させる方針を示すなど、デファクトスタンダードになる可能性が高まっている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ