KDDIグループでアジャイル開発事業を行うKDDIアジャイル開発センター(東京都港区)社員が公開した、AIモデルと外部データソースやサービスをつなぐ規格「Model Context Protocol」(MCP)の初心者向け解説資料が話題だ。同社の御田稔さん(テックエバンジェリスト)が4月6日に公開したもので、はてなブックマークで736ブックマークを集め、テクノロジーカテゴリーで1位になる(7日午後1時時点)など、注目を浴びている。
資料では、複数のタスクを自律的に実行する「AIエージェント」におけるMCPの利便性や、MCPの仕組み、自分のPCでMCPを試す方法などを解説。MCPの仕組みを図解し、ユーザーが利用するAIモデル・サービスを指す「MCPホスト」と、そのMCPホストが参照する外部ツールやデータなどを指す「MCPサーバ」の構造を説明したり、活用例を紹介したりもしている。
MCPは米Anthropicが2024年11月に発表。従来、AIを使ったサービス開発では、外部ツールとの連携に個別の実装が必要だったが、共通規格を作ることで開発者の負担を減らすとして公開された。25年3月には米OpenAIが同社のAPIをMCPに対応させる方針を示すなど、デファクトスタンダードになる可能性が高まっている。
ChatGPTが“AI界のUSB-C”こと「MCP」対応へ 競合・Anthropic発の規格が実質的な業界標準に
時の人・安野たかひろ氏はどんな生成AIツールを使ってる? “標準装備”を聞いてみた
“新卒エンジニア向け”生成AI研修の教材、KDDI子会社が無償公開中 計2時間の体験型学習向け
KDDI、シャープ堺工場を買収 AIデータセンター構築へ 「兆単位パラメータ」のAIモデル開発も可能に
KDDI、Googleの生成AI「Gemini」を法人向けに提供開始 チャットbotによる業務効率化を支援Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.