KDDIグループでアジャイル開発事業を行うKDDIアジャイル開発センター(東京都港区、以下KAG)は7月23日、同社の新卒エンジニア向けに実施した生成AI研修の教材を無償公開した。体験型学習として、プロンプトエンジニアリングやRAG、API利用などの項目の研修メニューを紹介。計2時間程度の研修として想定した内容だという。
全研修メニューは「プロンプトエンジニアリング」(20分)、「いろいろな生成AIアプリを試す」(20分)、「API利用」(20分)、「RAG」(30分)、「AIエージェント」(30分)の5項目。エンジニアとデザイナー共通の体験型新卒研修として実施した。KAGでは事前に講義も実施し、実際の研修では受講者にペアを組ませ、相互フォローさせる形で行ったという。
プロンプトエンジニアリングでは「ChatGPT」を使用。いろいろな生成AIを試す際には、「Claude.ai」や「Perplexity」などのAIアプリを触ってもらったという。API利用やRAGのメニューでは、アプリケーション開発が行えるクラウド環境「AWS Cloud9」を使い、米OpenAIのAPIを実行したり、簡単なRAGアプリを制作した。
最後に、KAGが生成AI利用ユーザーの間で「RAGの次のトレンド」と捉えているAIエージェントの理解度を上げるため、実際にアプリを体験。AIエージェントとは、何か目標を与えるとそれに向けて自律して動くプログラムを指す。「自律型エージェント」や「自律型AI」などとも呼ばれ、「ChatGPTの次にくるサービスでは」と予想する意見もある。
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