米Googleは5月3日(現地時間)、AIメモアプリ「NotebookLM」で採用する大規模言語モデルを「Gemini 2.5 Flash」にアップデートしたと発表した。「Gemini 2.5 Flashは思考するモデルなので、複雑かつ複数ステップの推論を必要とする質問に対して、より包括的な回答が得られるようになる」(同社)という。
Gemini 2.5 Flashを採用しているのはテキストチャットでの応答のみ。ポッドキャスト機能に影響はないという。
NotebookLMでは2024年12月の更新以来「Gemini 2.0 Flash」を採用していた。Gemini 2.5 Flashは2025年4月に発表。Gemini 2.0 Flashをベースにしつつ、推論能力を向上させたとうたう。応答を生成する前に思考することで、返答のクオリティーを上げる“長考”にも対応し、一部のベンチマークでは「DeepSeek R1」「Claude Sonnet 3.7」を上回り、同社のハイエンドモデル「Gemini 2.5 Pro」に次ぐ性能だったという(モデル発表時点)。
NotebookLMはGeminiを活用し、ユーザーが読み込ませた複数の情報ソースの中から望む情報を探したり、要約したり、音声化してもらえるAIメモツール。DeNAの南場智子会長が利用していることでも話題になった他、ワークマンなど企業での導入も進んでいる。
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