ネコ型配膳ロボ、修理担当者の“知られざる苦労”とは? クモの巣で不具合が出た「激レア」ケースも(1/3 ページ)
飲食店で働くロボットといえば、ネコ型配膳ロボ――中国Pudu Roboticsの「BellaBot」を、一度は見聞きしたことがある人も多いのではないだろうか。日本では、外食大手のすかいらーくグループなどが導入。そのかわいらしい見た目から、SNSでも人気を博している。
一方、BellaBotもロボットである以上、故障した際には修理が必要になる。現場で起きる不具合に、どのように対応しているのか。働くロボットの知られざる“修理の現場”について、国内代理店として販売・保守を手掛けるDFA Robotics(東京都港区)で、主に修理を手掛けるCS部門の担当者に話を聞いた。
修理の流れ 店舗状況で頻度に違いも
BellaBotの修理は、導入した店舗から不具合の報告を受けて行う。まずヒアリングをして原因を調査。システム関連の不具合の場合、遠隔で修理対応する。多くの場合、当日中に不具合を解消できる。
一方、ハードウェアの不具合などでは、同社がストックしている部品を導入店舗に発送する。部品到着の当日または翌日に、作業員が店舗に出向き、その場で修理。対応できなかった場合、代替機への交換を行い、不具合が生じているロボットをDFA Roboticsの本社に回収する。なお、同社が修理対応などで培った知見により、現在では代替機に交換するケースはほとんどないという。
修理の頻度は、店舗の繁忙状況などによっても異なる。CS部門の担当者によると、3年間で1度も連絡が来ていない店舗もある一方、「1番忙しい店舗では、半年に1回ぐらい」の頻度で修理する。体感としては、敷地面積が広く、配膳で長距離を移動するような店舗では、故障の頻度が高いという。
よくある故障の1つが、センサー系のトラブルだ。BellaBotは、レーザー光を使ったLiDARセンサーで空間を認識。上下方向のカメラで障害物を把握し、あらかじめ入力した店舗内のマップと照らしながら移動する。こうしたセンサー系の部品が、自然故障や汚れの蓄積などで不具合を起こすと、BellaBotが正常に動かなくなる。
他には、タイヤがすり減ったり、タイヤにごみが絡まったりすることで、センサーが故障することもある。「ロボットに何かしらの負荷がかかった場合、電流が変な流れ方をする。それでセンサーが影響を受ける」(CS部門担当者)
同社では、BellaBotの導入店舗に清掃マニュアルを配布し、日常的にロボットを清掃するよう案内している。一方で「電気が通っているものなので、見えないところで詰まってしまう」こともあるという。また、センサー系の不具合以外には、電源ボタンを強く押しすぎて破損させるケースもあるとのことだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
よく見られているカテゴリー
アクセスランキング
-
1
東大松尾研が「LLM講座 基礎編」の講義資料を無料公開 期間限定で
-
2
2年間で「1万時間」削減 「1円の誤りも許されない」ソニー経理が“まず試してみる”DX集団に化けたワケ
-
3
Google Chromeの新機能「Skills」 AIプロンプトの“毎回手打ち”を不要に
-
4
AIコスト高騰で中国DeepSeekへの“乗り換え”続出か 米国決済サービスの支出調査で明らかに
-
5
人型ロボブームを“先駆者ホンダ”はどう見る? 「悔しさもあるが……」 次の一手を聞いた
-
6
「家庭教師のトライ」が学力診断にAI活用 20問解くだけで弱点を推定 生徒と講師の負担減らす
-
7
検図から積算まで支援する図面解析AI、工数を最大60%削減
-
8
ローカルLLMは本当に手元で動くのか? ハードウェアとモデルの現実的な選び方【2026年春】
-
9
AIがAIを作る時代の到来か──Anthropicが示す「再帰的自己改善」の実態とリスク
-
10
英ケンブリッジ大学、AIが設計したワクチンの臨床試験に成功 未知の変異株にも備える“万能型”
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR