AI検索サービス「Felo Search」開発元のFelo(東京都千代田区)は7月9日、海外機関投資家を中心に、約15億円(1000万ドル)を調達したと発表した。サービスの展開地域の拡大や、人員体制の強化などを図る。
Felo Searchは、大規模言語モデル(LLM)を活用したチャット型のWeb検索サービス。英語を含む多言語で利用できるが、特に日本語とアジア言語での検索に強みを持つという。
今回の資金は、投資会社のインドPeak XV Partnersと、韓国Mirae Assetのベンチャーキャピタル部門などから調達した。これにより、研究チームなどの人材採用を強化。企業向けのAI検索サービスの開発や、AIエージェントの研究に注力するほか、韓国・台湾への進出なども目指す。なお、今回の資金調達は、事業を本格化するための初期段階「シリーズA」に当たる。
Feloは2024年7月に設立し、Felo Searchをリリース。25年5月には、AIエージェント機能を搭載し、レポートの分析や作成ができる企業向けサービス「Felo Enterprise」の提供を始めている。
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