米Googleは8月6日(現地時間)、「Gemini」の新しいモード「Guided Learning」(日本では「ガイド付き学習」)を発表した。個人の学習コンパニオンとして機能する。日本を含む数カ国で、「Gemini for Education」および「Google AI Pro」プランユーザーに提供を開始した。
Geminiの通常モードでは、質問に対して直接的な答えを提供することが多いが、Guided Learningは、ユーザーが単に答えを得るだけでなく、理解を深め、批判的思考スキルを構築することを目的としている。探究的でオープンエンドな質問を通じて議論への参加を促し、議論を活性化させることで、主題への深い理解を築くことを目標としているという。
問題を段階的に分解し、ユーザーのニーズに合わせて説明を調整する。画像、図、動画、インタラクティブなクイズなど、リッチなマルチモーダルな応答を提供し、知識の構築とテストを支援し、複雑な数学問題の解決、議論の構成、エッセイの作成、テスト対策、宿題の支援などに活用できる。
以下は、ガイド付き学習をオンにした場合の回答と、オフにした場合の回答の例だ。オフにした場合はまず回答を表示し、その後に解き方の説明が表示される。
基盤としているのは、AIの専門家、神経科学者、認知科学者、外部の学習専門家との連携を通じて開発されたLearnLMモデルファミリー。これにより、このモデルは学習プロセスをサポートするために特別に調整されている。
この機能を学生に提供するため、18歳以上の大学生にGoogle AI Proプランを12カ月無料で提供する。
Geminiと競合する「ChatGPT」を提供する米OpenAIも7月末に、同様の「study mode」を発表した。こちらはFree、Plus、Pro、Teamプランで提供されており、Eduプランでも近く提供する計画だ。
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