米Cloudflareは9月23日(米国時間)、独立系メディアや非営利団体をサイバー攻撃などから守る無償サービス「Project Galileo」を拡大し、AIクローラーの監視・制御機能を無償提供すると発表した。AIクローラーによって人間のWebサイト訪問が減り、報道機関の収益が脅かされる問題に対応する。
プロジェクトGalileoは2014年にスタート。世界750人以上のジャーナリストの他、人道団体、人権擁護活動家など非営利団体向けに、DDoSをはじめとしたサイバー攻撃からサイトを守るツールを無償で提供してきた。
新たに、ボット管理サービスとAIクローラー管理サービスを提供。望まないAIクローラーからWebサイトを保護できる。
同社は「インターネットがAI主導の形式に移行しようとしている現代、人々が情報を得る手段としてAIを使い、情報源であるWebサイトを訪問する機会が減少している。これは報道機関の事業継続性を脅かすと同時に、コミュニティが地域のニュースの情報源を失うリスクも生み出している」と指摘し、AIがメディアにとって不利益にならないようにしたいと述べている。
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