「当社のシニアエンジニアと話をすると『12月以降、自分ではコードを1行も書いていない』という。彼らは今やコードを生成し、それを監督するだけだ」──米Spotifyのグスタフ・ソダーストロム共同CEOは2月10日(現地時間)のアナリスト向け電話会議で、AIコーディングの活用を問う質問にこう回答した。
電話会議は同社の2025年第4四半期の決算発表に伴うもの。ソダーストロム共同CEOによれば、同社では「Honk」という名称で、Slack経由で米AnthropicのAIモデルに開発を指示する仕組みが整っているという。
会議中には活用のイメージも示された。「エンジニアが朝の通勤中にスマートフォンアプリのSlack経由でバグ修正や機能追加を指示すると、Claudeが作業し、完了後にSlackで返答する。エンジニアはその内容を確認し、問題なければ本番環境に統合するだけでいい」という。
AnthropicのAIモデルを巡っては、2025年11月末には新モデルとして「Claude Opus 4.5」が登場し、AIコーディングアシスタント「Claude Code」で利用可能になった。Spotifyもこの影響を受けたという。ソダーストロム共同CEOは「AIによる生産性という観点において、象徴的な出来事」と評した。
一方で、Opus 4.5の登場は「変革の始まりに過ぎない」とソダーストロム共同CEO。テック業界全体について「競争力を維持するのであれば、テック企業は多くの変革を迫られる。私たちは断固としてその変革をリードするつもりだが、エンジニアリングの実務、プロダクト開発の手法が変わっていくため、多くの企業にとってそれは痛みを伴うものになる」との見通しを示した。
なお、Anthropicは2月6日にClaude Opus 4.5のアップグレード版として「Claude Opus 4.6」を公開している。こちらもコーディング性能が話題で、すでにSNSでさまざまな活用例が共有されている。
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