米Anthropicは6月25日(日本時間)、秋ごろに東京都に拠点を開設すると発表した。併せて、同社のAIサービス「Claude」の日本語版をリリースする。同社がアジア太平洋地域で拠点を開設するのは今回が初。
日本拠点開設の理由について、同社の上級副社長でグローバル営業統括責任者を務めるケイト・ジェンセン氏は「日本ではこの1年でClaudeの導入が着実に進んでおり、専任チームを立ち上げて日本の利用者のサポートを提供していく」と説明。具体例として、楽天や野村総合研究所、パナソニックがClaudeを業務活用していると明かした。
今後展開予定のClaude日本語版は、スマートフォンやWeb、デスクトップなどのプラットフォーム上で「完全にローカライズされた日本語対応が可能になる」(同社)という。
Anthropicは、米OpenAIの元社員たちが2020年12月に立ち上げたAI開発企業。25日時点では、最新AIモデル「Claude 4」の他、コーディング向けAIエージェント「Claude Code」などを提供している。また、AIモデルと外部データソースやサービスをつなぐ規格「Model Context Protocol」(MCP)の開発元企業でもある。
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