学校向け生成AIプラットフォームを提供するスタディポケットは11月25日、教員の生成AI活用量を調査した結果、上位5%の教員だけで全体の約38%のメッセージを生成しているとの分析結果を発表した。
特定の「パワーユーザー」が学校内のAI活用をけん引している実態が浮き彫りになったとしている。
180日間・500万件を超える利用ログに基づき、「誰が」「どの教科で」「どれくらい深く」生成AIを活用しているのかを定量的に調査した。
上位5%の教員だけで全体の約38%のメッセージを、上位20%で見ると全体の約73%を占めるという結果。学校でも「まず特定の先行者」が熱心に活用し、そこから徐々に周囲へ波及していく」とみている。
トップ20%の教員がメッセージの90%以上を占めるなど、属人性が極めて高い学校もあり、異動により普及が失速するリスクもあると指摘している。
教員だけの利用ではなく、生徒にも導入した学校では、教員1人当たりの利用数が約1.6倍に達し、ヘビーユーザーの出現率も高まることが判明。「生徒と一緒に使う方が定着が早い」とみている。
管理職が積極的にAIを活用する学校では、一般教員の利用率が88.5%と、未利用校より16ポイント以上高かった。
教科別のメッセージ総量では英語が1位。翻訳や英作文添削、会話文の生成、文法解説など、LLMの得意領域と教科特性が合致しておると分析している。平均利用回数では公民や地理歴史などが上位だった。
主要5教科で、1人あたり平均利用数が低いのは数学だった。ヘビーユーザー率も16.4%と最低水準だった。
調査は、2025年5月17日から11月11日に実施。特定の個人を識別できない形式に加工・集計した生成AIチャットのセッションログと、ユーザー属性データ(校種、教科、役職、契約プランを分析した。送信されたチャット内容、プロンプト内容は分析の対象外。
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