大学入試の過去問題集「大学赤本シリーズ」で知られる世界思想社教学社(京都市)は10月31日、生成AIを活用した小論文の学習支援教材「赤本AI」の実証実験を始めると発表した。教育向けAIサービスを開発するみんがく(東京都新宿区)と協力する。11月から実証実験を始め、2026年4月をめどに商品として発売する予定。
赤本AIでは、赤本シリーズで培ったノウハウと、みんがくが提供する教育支援AIサービス「スクールAI」の技術を組み合わせる。学習者が小論文の演習問題を解くと、AIが回答のフィードバックを行う。伝わりやすい表現などを学べるという。
実証実験は、高校生向けに小論文対策を指導する学校や塾3〜5校程度で実施する予定。11月末ごろから約1カ月、赤本AIを利用してもらう。その後、感想や意見を集め、教材やAIによる回答の改善に活用する。
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