都立高校にDeepLの翻訳ツールを導入──オンラインテキスト翻訳で知られる独DeepLは7月3日(日本時間)、東京都教育委員会の導入事例を発表した。DeepLの導入によって、英語教育の支援を目的としている他、教員側の業務支援にも活用する。同社は「日本で初となる教育分野におけるDeepLの大規模導入だ」と説明している。
この取り組みは「AIを活用した英語教育の充実事業」の一環として、4月1日から始めている。7月3日時点で、都立高校15校で計1万人以上の生徒と教職員がAIアシスタントツール「DeepL Write Pro」と翻訳ツール「DeepL翻訳」を英語学習や業務支援に使っている。
東京都教育委員会によると、従来は教員1人当たりの担当生徒数が多いため、生徒に個別でリアルタイムにフィードバックすることが難しかったという。DeepLのAIアプリを活用することで、教員の負担軽減や、多くの生徒の書く力と思考力の向上を目指す。
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