日本のビジネスパーソンの6割近くが、週に1回は業務で画像生成AIを利用している──アドビは12月23日、ビジネスパーソン1000人を対象とした調査結果を発表した。回答者のち595人が週に1回以上使っていると答えたという。
画像生成AIを活用する595人に用途を聞いたところ、最も多いのは「アイデア出し」(40.7%)だった。2番目は「社内向け資料の挿絵・デザイン」(38.0%)、3番目は「社外向け資料の挿絵・デザイン」(21.8%)。以降は4番目が「合意形成のためのラフ画」(20.5%)、5番目が外注先に共有するイメージ画(13.9%)、6番目が「商品開発」(12.3%)だった。
ただし画像生成AI利用者は懸念を抱えてもいるようだ。595人に利用上の懸念点を聞いたところ、「著作権侵害リスク」(30.9%)、「肖像権・プライバシー侵害」(30.4%)、「情報漏えいリスク」(27.7%)などが挙がった。
一方で、595人のうち約7割は「著作権侵害に対するリスクがなければ、業務での使用機会や用途が増える」と回答。生成AIを使っていないと答えた405人も、4割程度は「リスクがなければ使いたい」と答えたという。
画像生成AIだけでない生成AI全般については、程度の差はあれ全ての調査対象者が業務で活用していた。「ほぼ毎日使っている」は19.9%、「週に3〜4回」は18.2%、「週に1〜2回」は23.8%、「それ以下」は38.1%だった。世代別に見ると、特に20〜30代は他の世代に比べ利用頻度が高かった。
調査は10月29日から31日まで、20代から60代のビジネスパーソンを対象に実施。男女1000人にネット上でアンケートを取った。
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