ウェザーニューズは、AIが対話形式で船長の運航判断を支援する「SeaNavigator for Master」の提供を、12月25日に始めた。
世界初となる船長向けのAIエージェントを搭載。船長はウェザーニューズの専門家と会話するように、航路上や港湾の気象リスク、燃費やスピードの予測など運航計画に直結する情報をAIに聞くことができる。
例えば、「計画されている航路上の気象リスクをまとめて」「48時間後の大阪港の風速と波高の予報を教えて」といった質問をすると、AIがウェザーニューズの海象や運航データを参照。チャット形式で回答する。
2025年10月から「SeaNavigator」で提供しているAIエージェントを、船長特有のニーズに対応できる形にアップデートした。
今後は、累計100万航海のサポート実績をいかし、船長が同社の専門家に確認してきた複雑なやり取りも、AIエージェントで24時間対応できるようにアップデートする計画だ。
例えば、「このようなルートを考えているが、他にも良さそうなルートはあるか?」という質問に対して、「航海後半の予測が変化しやすいため、明日まで様子を見て、もし悪化したら緯度を少し下げるプランに変更してはどうか」といった回答が可能になるという。
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