Google、“バイブデザイン”ツール「Stitch」をβ公開 手書きスケッチを数秒でコード化
米Googleは3月18日(現地時間)、AIを活用したUIデザイン生成ツール「Stitch」(β)をGoogle Labsの一部として公開した。Googleによると、Stitchが提供する最大の価値は、昨今エンジニアの間で話題となっている「バイブコーディング」のデザイン版とも言える「バイブデザイン」の実現にあるという。
バイブデザインとは、厳密な設計図や数値指定を行う代わりに、作り手の直感や「なんとなくこんな感じ」という抽象的なニュアンス(Vibe)をAIに伝え、対話を繰り返しながらデザインを立ち上げていく手法を指す。Stitchは、高精度なデザイン生成で注目を集めていた新興企業Galileo AIの技術をベースにしたもので、Googleは2025年5月に同社を買収し、自社のマルチモーダルAIである「Gemini」を統合する形で開発を進めてきた。
チャット形式のプロンプト入力欄に、作りたいアプリやWebサイトのイメージを自然言語(日本語も可)で入力するだけで、レイアウトや配色、フォント、画像までを含めた画面デザインが数秒で生成される。最新版では、手書きのスケッチをデジタルなUIに変換する機能や、音声指示によるデザインのブラッシュアップ、画面遷移を含めたプロトタイプの自動生成など、「Gemini 3」の能力を活かしたエージェント機能も備わっている。
Stitchは、専用サイトにアクセスし、Googleアカウントでログインすれば誰でも利用できる。生成したデザインはFigmaへレイアウトを維持したままコピー&ペーストできるほか、ReactやTailwind CSSなどのフロントエンドコードとして書き出すことも可能だ。
試しにITmedia NewsのURLに「もう少し洗練されたデザインにして」と添えて頼んだところ、数段階のやり取りの末、以下のようなデザインを提示された。
フォントの変更や雰囲気を「もっとサイバーな感じにして」などと注文を続けることもできる。完成したら画像(png)やコードとしてダウンロードすることもできる。
現在はGoogle Labs内のプロジェクトとして基本無料で提供されているが、利用には一定の制限があり、標準的な生成モードで月間350回程度、より高度な実験的モードでは月間50回程度といった生成回数の上限が設けられている。
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