初心者のためのGmail入門

Googleの無料メールサービス「Gmail」が日本国内なら誰でも登録可能となった。これをきっかけにGmailを使い始める人のために、登録の仕方や使い方を解説する。

» 2006年08月24日 00時38分 公開
[吉田有子,ITmedia]
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 Googleの無料メールサービス「Gmail」が日本国内なら誰でも登録可能となった(8月23日の記事参照)。これをきっかけにGmailを使い始める人も多いだろう。登録のしかたや基本的な使い方は以下のようになる。Gmailのシステムは、もともとGoogle社内で使われていたメールシステムを元にしており、慣れれば多彩なカスタマイズが可能だ。以下で説明する基本的な操作を覚えたら、フィルタの設定などを工夫してみるのもいいだろう。

 なお、Gmailに登録して長い間ログインしていないと、アカウントが「休止状態」となり、9カ月間ログインしないとアカウントが消え、メッセージも削除されてしまう。無料メールアドレスでは一般的なことだが、気をつけよう。

アカウントの取得

 Gmailトップページの右下部分に登録ページへのリンクがあるので、ここから登録する。

まず、Gmailトップページの右下から登録する
姓名、メールアドレスの一部となるユーザー名、パスワードなどの設定をする
Gmailの画面からはチャットができるのだが、そのログを残すかどうかを選ぶ
これで登録完了。Gmailの受信トレイが表示される

「スレッド」単位でメールを管理する

 一般的なメールソフトやWebメールに慣れた人がGmailを使い始めて、最初に戸惑いそうなのは「スレッド」という考え方だ。スレッドというのは同じ件名でやり取りされる一連のメールのやり取りのことで、Gmailのメールは1通ずつではなく、1スレッドずつ表示される。メールのやり取りに慣れた人なら、ひとまとまりのスレッドで1つの物事を片付けて、そのメールが一覧できる便利さに気づくだろう。ただし、途中でメールの件名を変える人がいると、別のスレッドになってしまう。

受信トレイに「自分、BizID(3)」とある。これは、自分とBizIDさんとの間に、3通のメールのやり取りがあることを示している。
スレッドを開いたところ。最新のメール以外はたたんで表示される。たたまれているメールを表示させたい場合は、差出人の名前をクリックすると、そのメールが読めるようになる。以前のメールの引用もたたまれているが、「引用テキストを表示」をクリックすると読めるようになる

スターをつける

 重要なスレッドを目立たせるために★マークをつけることができる。メールが増えたときに重要なものだけ一覧するのに便利だ。

スレッドの左部分にある☆マークをクリックすれば黄色い★になる
「スターあり」でスターをつけたスレッドだけを見ることができる

ラベルをつける

 一般的なメールソフトではフォルダでメールを管理するのが一般的だが、Gmailにはフォルダはなく、代わりに「ラベル」をつける。フォルダとラベルの違いは、フォルダは1通のメールを1つのフォルダにしか入れられないが、ラベルは1通のメールにいくつでもつけることができることだ。最近のソーシャルブックマークなどに慣れた人なら、メールに「タグ」をつけると考えれば分かりやすいだろう。

 Gmailでは、特定のメーリングリスト宛てのメールには「A」というタグをつけ、件名に特定の文字列を含むメールには「B」というタグをつける、といった設定ができる。まず、ラベルを作成し、そのラベルをどんな条件のメールにつけるかという設定を「フィルタ」で行う。

左下の「ラベルを編集」をクリックすると、ラベルを作成できる。ラベルを作ったあとに、その隣の「フィルタ」をクリックする
フィルタの設定。ここでは、件名に[あとで]を含むメールについて設定する

次の画面に進むと、件名に[あとで]を含むメールに何をするか決められる。ここでは、受信トレイに表示しない、「あとで読む」というラベルを適用、あらかじめ設定したメールアドレスに転送するという設定にした

豊富なGmailの検索機能

 検索を本業とするGoogleだけに、メールの検索機能も優れている。普通に検索ボックスに入力するだけでなく、検索ボックス右の「検索オプション」をクリックすると、多彩な設定が可能になる。ヘルプページには、一部はGoogleのWeb検索とも共通するキーボード入力での豊富なオプション設定がある。

受信トレイなどを表示しているときに、上部に検索ボックスが表示される。その右の「検索オプション」をクリックする
検索オプションでは多彩な設定が可能だ

Gmailのスパムフィルタ

 Gmailはスパムフィルタ機能も搭載している。既存のメールアドレスで、スパムが多く届いて困っているものがあったら、Gmailに転送してみるといい。かなりのスパムを取り除いてくれるだろう。

 スパムは「迷惑メール」フォルダに振り分けられるが、迷惑メールにスパムではないメールが届いていないか、時々チェックを忘れないようにしよう。1年以上Gmailを使っている筆者の感覚では、1ヶ月前あたりから、スパムでないメールが「迷惑メール」フォルダに入っていることが増えた。「スパム判定については調整しており、現在は厳しめかもしれない」(グーグル広報)

 受信トレイにスパムメールが届いていたら、メールをチェックして選択し「迷惑メールを報告」ボタンを押して報告し、迷惑メールフォルダにスパムでないメールが届いていたら、やはりメールをチェックして「迷惑メールを解除」ボタンを押して解除しよう。

スパムメールが届いたら、そのメールにチェックを入れて「迷惑メールを報告」ボタンを押すと、メールが「迷惑メール」フォルダに入る。逆に「迷惑メール」フォルダでスパムでないメールを見つけたときも、同様にチェックして「迷惑メールを解除」ボタンを押せばよい

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