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» 2009年04月22日 19時30分 公開

適切な「片思い人脈」のススメアラフォー起業家の“継続拡大”人脈術

相手の活動、考え方に興味がある場合「一体どんな活動をしているんだろう?」と思う。“一方通行人脈”ならば、誰にも迷惑がかからず、必要な情報をもらったり、アドバイスが受け取られる。

[加藤恭子,Business Media 誠]

 「mixi」や「Facebook」の場合は双方向に認めないと「マイミク」のような関係になれないが、Twitterでは、相手がつぶやきを公開している場合は、一方的に「フォロー」することが可能だ。

 その場合、自分のつぶやきを相手がフォローしようとしまいと、つぶやきが追加される度に、自分のTwitterに相手のつぶやきが表示されるようになる(ブログRSS的な機能と考えればいいだろうか?)。

気になるあの人はどんな活動をしているのか

 深く仲良くはなれていないが、その人の興味関心が自分の興味関心とちょっとかぶっている場合、相手の活動、考えに興味がある場合、相手が有名人である場合など「一体どんな活動をしてるんだろう?」と、一方通行でフォローしておくことができる。

 これは「片思いの人脈」であるが、優れた人などから刺激を受けることができる。例えば、インターネット関係の最新情報に敏感でビジネスセンスもあるAさん。Aさんが使い始めたツールは、私も一通り試すようにしている。日々ネット上にあふれる最新製品情報よりも、Aさんがすでに試したツールは使い勝手が良く先進的だ。それから、企業広報のやり方が先進的でうまいBさん。BさんがどんなことをしているのかもTwitterで知ることができるので、参考にしている。

誰にも迷惑をかけず、得るものは大きい「一方通行人脈」

 商売の場で、片思いが強引だと押し売りになる。恋愛の場で片思いが強引だとストーカーになる。友人関係で片思いが強引だとかえって避けられる。でもネットで相手の公開された書き込みから「情報をもらう」「アドバイスを受け取る」というスタイルのひそかな「片思い」、つまり相手が自分を意識してくれていなくても成立する「一方通行人脈」は、誰にも迷惑がかからず、さらには得るものも大きく効果的だ。

ロールモデルになる人を見つけよう

 一度名刺を交換した人(相手はまったく気にかけてくれていない)を「○○さんって友だちなんですよ」と言ったり、面識のない人を「LinkedIn」などのビジネスSNSでフォローし、やみくもに数を増やすのも「一方通行人脈」である。ただそれは単なる自己満足だけで、得るものがない。

 自分のロールモデルになる人を見つけて活動・考え方などにヒントを得るという「一方通行人脈」はオススメできる。関心のある人の著書を買って参考にするのもいいが、ネットが広く普及した現在では、著書を持たないロールモデルも多い。またあまり自分と年齢や年収が大きくかけ離れすぎているモデルであると、参考になりにくいことがある。そんなわけで、ネットで少し背伸びした位置にいる人に一方通行人脈を仕掛けていくのは有効だ。

著者紹介:加藤恭子(かとう・きょうこ)

 IT誌の記者・編集者を経て、米国ナスダック上場IT企業の日本法人にてマーケティング・広報の責任者を歴任。外資系企業ならではの本社へのリポートの方法や、離れた地域にいる国籍の違う同僚とのコミュニケーションを通じて、効率よく実施する仕事のノウハウを高める。現在は、その経験を生かし、IT企業・組込み系システム企業のマーケティング・PR(広報)のコンサルティングを行うビーコミの代表取締役として活動。日本PR協会認定PRプランナー。

 日経BP社、翔泳社、アイティメディア、ダイヤモンド社、アスキーなどで連載や記事も寄稿。インターネットを活用したコミュニケーションも研究しており、複数の学会などでブログコミュニケーションやネットPRに関する発表をしているほか、「CGMマーケティング」(伊地知晋一著、ソフトバンククリエイティブ刊)の編集協力も務めた。青山学院大学国際政治経済学研究科修士課程修了。現在は某大学院の博士課程に在籍し、引き続きコミュニケーションを勉強中。


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