ビジネスパーソンにとって、自己アピールというものは、今求められている能力のようです。しかし、自己アピールというのが苦手という人は多いですよね。ということで今回は、効果的に自己アピールできる方法について、考えてみたいと思います。
筆者のWebサイトには、毎日いろいろな方たちが検索エンジンを経由してアクセスしてきてくれます。その中でも、一番アクセス数が多い検索キーワードは「自己アピール」なんです。
おそらく、就職活動を目前に控えた大学生や、転職希望者の人たちが多いのだと思いますが、月に1000人近くの人が、このキーワードでうちのサイトを訪れます。
また、通常のビジネスシーンなどでも、自分の実力や能力などをアピールする必要がある場合もよくありますし、プライベートでも、自分のことを相手に知ってもらい、好感を持ってもらえたら、と思うこともよくあります。合コンなどは、まさに、そんな状況の最たるものでしょう。
ということで、自己アピールのテクニックについて、いろいろな方たちの相談に乗ったり、セミナーで教えたりしているのですが、私が見ている範囲では、多くの人は自己アピールがうまくないようです。
しかも、自己アピールがうまくない一番の原因は、なんと、
なんですよね。実は、本当に効果的に自己アピールするためには、
という意識を持つことが、重要なんです。
自己アピールのテクニックを考える前に、まずはアピールとは何かを考えてみましょう。大辞林によると、アピールの意味として1番目に書かれている意味は、
なのではないかな、と思います。だから自己アピールというと、声高に、自分の優れた点を訴えること思っている人が多いようなんです。
でも、冷静に考えてみてください。「俺はこんなにすごい人間なんだぞ!!」と叫んでいる人を見て、「おお! なんてあの人はすごい人なんだろう!!」とは、まず思いませんよね。
実は、アピールの2番目の意味は、
なのです。どちらかというと、自己アピールとはこちらの意味でとらえた方がいいのではないでしょうか。つまり自己アピールとは、自分自身を魅力的に見せる、ということになるわけです。
そのために必要なことは何かというと、自己アピールをしようとする前にまずは、
ということをはっきりさせる必要があります。その上で、さらに必要なことは、
ということをしっかりくみ取っておく必要があるんですよね。
例えば、あなたがいくらイケメンで、すらっとしたプロポーションを持っていたとしても、しょうゆ顔でぽっちゃり体型が好きな女性には、いくら自分をアピールしたって、ちっとも振り向いてくれません。
しかしながら、世の中にはこういった、相手が求めてもいないことを一生懸命アピールしてしまうという、される側にとってははなはだ迷惑な自己アピールというものが、結構あるんです。
つまり自己アピールする前に、アピールする相手の気持ちや求めていることを、まずはしっかり確認する。その上で、その人に響くアピールポイントを自分の中で見つけ、そしてそれを会話の中で見せていく、ということが、本当に効果のある自己アピールなんです。
自分の強みをいかに表現するか、という意識の前に、相手はいったいどんなことを求めているのか、ということに意識を向けてみると、効果的な自己アピールができるようになるのではないか、と私は考えています。
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