早い、安い、うまい! 思い出のピーナツバター&ジェリー迷わずはさめよ、はさめば分かるさ!

「弁当男子」は経済的でヘルシーですが、なかなかそこまでする時間もテクニックも持ち合わせていない人が大半のはず。ならば、カンタン・ヘルシー・おいしい「サンドイッチ男子」に挑戦してみませんか。

» 2009年08月05日 11時40分 公開

 「弁当男子」という言葉が流行っているようですね。確かに、職場に弁当を持参するのは懐にも優しいですし、毎回外食するよりもヘルシーなイメージがあります。自分も試しにやってみようかな、と考えている方もいらっしゃることでしょう。

サンドイッチ連載「迷わずはさめよ、はさめば分かるさ!」

 しかし、実際には「弁当を作ろう!」と思い立ってすぐに作れる男性はそれほど多くないのではないかと思います。特に料理が得意なわけでもない私自身もそう。経験もない、知識もない、何より朝の時間がない……そんな私でもカンタンに用意できる弁当はないかと考えていて、思いついたのがサンドイッチです。

 コンビニで買ってきたものを食べたりはしますが、そもそもシンプルな食べ物で作るのにそれほど時間もかからないわけですから、どうせなら自分で作ってしまった方が楽しいしお得でしょう。

 というわけで、新連載「迷わずはさめよ、はさめば分かるさ!」では、ビジネス向きのサンドイッチを考案して、調理して試食したリポートを毎回ご紹介していきます。料理が苦手という人でも大丈夫。「これは!」と思ったレシピは、ぜひご自宅で試してみてくださいね。

アメリカン・ソウル・サンドイッチ

 第1回で取り上げるのは、「ピーナツバター&ジェリー」です。米国ではPB&Jと呼ばれて老若男女に親しまれており、日本でいえばさしずめ「おにぎり」に当たります。

 サンドイッチといえば米国。ピーナツバター&ジェリーは米国人のソウルフードであり、定番のランチメニューなのです。ちなみにこの場合のジェリーというのはいわゆるジャムのこと。

 “スライスした食パン”が米国に普及し始めたのは1920年代で、具材に選ばれたのが、安価かつ高い栄養を誇るピーナツバターとジェリーでした。その頃から手軽で経済的なサンドイッチとして、家庭で作られるようになったということです。

 ちなみに、1920年代といえば世界恐慌の時代ですが、貧しい時代を乗り切るために食べられていた背景もあったそうです。そのあたりもソウルフードたるゆえんなのかもしれません。

失敗しようのないほどカンタン

 さて、そんなピーナツバター&ジェリーは、ビジネスランチにも向いています。理由は3つあります。

  1. 安価である
  2. エネルギーになりやすい栄養素が豊富である
  3. なんといっても塗って重ねるだけの「カンタンさ」

 では実際に作ってみましょう。

材料

  • 食パン:2枚
  • ピーナツバター:適当
  • ジェリー:適当

 ピーナツバターにはクランチー(粗びき)とスムースの2タイプがありますが、お好みで。個人的には歯ごたえがあるクランチーが好きです。

イチゴとブルーベリーのジャム、そしてピーナツバター。米国では味噌のごとくピーナツバターを日常的に使うので大瓶で売られていますが、近所のスーパーではこのサイズが最大でした

作り方

  1. パンにピーナツバターを塗ります
  2. もう1つのパンにジェリーを塗ります
  3. 2枚を重ね合わせて完成
塗って重ねておしまい。カンタン!

トーストしたバージョンです。こちらの方がしっかりと持てて、歯ごたえもあって型崩れしません

イチゴとブルーベリーを半分ずつ塗るのもいいですね

 ジェリーのほんのりした甘さとピーナツバターの風味が絶妙のハーモニーを奏でます。単純な味ではありますが、飽きの来ない家庭的なおいしさです。

プラスα

 これだけだと物足りない方は、サイドメニューにフルーツを付け合わせるのがオススメ。ミカンかリンゴ、もしくはバナナがよろしいかと。小さめのポテトチップスもアリです。また、飲み物はミルクが合います。

バナナとミニタイプのポテトチップスでカンペキ

収納方法

 サランラップで包み、紙袋に入れるだけ。具材がこぼれることもありません。ピーナツバターもジェリーも保存性が高いので、夏場でも安心です。

 米国の全寮制ハイスクールに通っていたころ、サッカーやバスケでの遠征時には判で押したようにこのサンドイッチが支給されました。

 揺れるスクールバスの中で、これとポテトチップスをむさぼるように食べたものでした。見た目はボリュームがないので、「これじゃすぐに腹が減るじゃん」と思いきや、炭水化物とたんぱく質が豊富なので意外と腹持ちがよいのです。

 毎日ピーナツバター&ジェリーだと飽きてしまうでしょうが、材料は保存が利くので、気が向いたときにビジネスランチとしてお作りになってはいかがでしょうか?

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