筆者は最近、社長になるべく日夜努力を重ねている。出世街道をひた走るためには、目の前の一歩が何よりも大事なのだ。
2009年09月29日〜2009年10月05日
先週のアクセスランキング1位は、iPhoneアプリが公開されて盛り上がっているセカイカメラの解説記事(入門編)。2位と6位には、水野浩志さんの連載「人を動かす話し方講座」から、会話を盛り上げるポイントをシチュエーション別に紹介した記事がランクインした。
突然だが、筆者の最近の目標は「社長になること」である。電話を取ることだけが取り柄の平社員が何を言うか、と思われる方もいるかもしれないが、ここで素早くネタばらししてしまうと、先月の誕生日に友人からコイツをもらったのだ。バンダイの遊歩計シリーズ第3弾、「課長島耕作 〜歩いてサクセス! 社長への道〜」である。
遊歩計というのは「楽しみながらウォーキングできる」という触れ込みの製品で、要するに「歩けば歩くほどストーリーが進んでいく歩数計」のこと。筆者がもらったものでいうと、歩いた歩数に従って島耕作が昇進していく、というわけだ。
正直に言うと漫画の島耕作シリーズは読んだことがないのだが、とりあえず始めてみることにする。電源を入れて、まずは1日当たりのノルマ歩数を設定。歩数は3000歩〜2万歩まで選択でき、それによって難易度も変わってくるようだ。ヘタレかつ横着者の筆者は、「1日2万歩とかムリっしょ。それに早いとこ出世したいよな!」と思い、最も簡単な3000歩を選択した。
それからは毎日、島(いつの間にか呼び捨てだ)と一緒の日々を過ごしている。最近の歩数計というのは進化しているもので、3Dセンサーを内蔵しているため、バッグの中に入れておくだけでも正確に歩数をカウントしてくれる。これまでは「今日の取材会場は駅から遠くて面倒だなあ……」などと考えていた場面でも、今では「おっ、今日の会場は駅から遠いじゃないか! 島よ、出世のチャンスだ!」などと考えるようになっている。遊歩計効果恐るべし、である。
まだ始めてから1週間ほどなのだが、筆者の島は現在、派閥争いに巻き込まれ、上司の愛人に横恋慕したのもバレてしまい、京都に左遷させられたところである。課長からスタートして、部長までの道は残り9万歩あまり。社長への道はさらに遠く険しいわけだが、自分なら、そして島なら決してやりとげられると信じて、今日も東京の街を闊歩する筆者である。
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