新「Messages」は、@facebook.comのメール、チャット、SMSなどのさまざまな種類のメッセージを相手ごとにまとめて管理できる新しいコミュニケーションツールだ。
米Facebookは11月15日(現地時間)、コミュニケーションツール「Messages(メッセージ)」の機能を刷新し、総合的なコミュニケーション管理ツールにアップデートしたと発表した。メール、チャット、テキストメッセージなどの手段を意識せずに相手とコミュニケーションでき、その履歴は相手ごとにまとめられる。
同社は米GoogleのGmail対抗のメールサービスを立ち上げるとみられていた。予想通り「@facebook.com」ドメインのアカウントがユーザーに提供されるが、Webメールサービスの立ち上げというよりは、コミュニケーションツールの1つとしてメールを追加したという位置付けのようだ。
新しいメッセージでは、Facebookのメッセージだけでなく、チャット、テキストメッセージ、メールを扱う。メールを使うためには、@facebook.comのドメインで新たにメールアカウントを設定する必要がある。このアカウントでGmail、Yahoo!メール、Hotmailなどとも送受信でき、それらのメールサービスからのメールもメッセージに表示される。公式ブログによると「メッセージはメールではなく、件名、CC、BCCといった要素を入力する枠はない」という。
メッセージで扱うコミュニケーションは「Social Inbox」で相手別にまとめられる。1人の相手とのやりとりは、チャット、テキストメッセージ、メールという手段を問わず、時系列に保存される。Social Inboxには初期設定では友達および友達の友達が含まれており、ショップからのダイレクトメールなどは「Other」フォルダに分けられる。Facebook外からのメールは最初Otherフォルダに入るが、Social Inboxに移動することもできる。
また、新しいメッセージプラットフォームからは、米Microsoftのオンラインオフィススイート「Office Web Apps」のドキュメントを閲覧できる。ユーザーはWord、Excel、PowerPointのドキュメントを1クリックで表示できるという。
新しいメッセージとメールアカウントの提供は段階的にスタートしており、向こう数カ月で全ユーザーが使えるようになる。現在は招待制で、招待されたユーザーは友達を招待できる。
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