職場で、より効率的に、モチベーションも上がる「良いチームワーク」を築くにはどうすればよいのでしょう? 海外のチームワークに関する研究結果をもとに考えてみたいと思います。
クレイア・コンサルティングの調です、こんにちは。本日は、チームワークについての興味深い研究結果をご紹介します。
Workers Start Slacking Off When Their Bosses Suddenly Get More Controlling [STUDY] 研究:上司が急にコントロール過多になると、社員はさぼり始める
Firms build teams because they work. Once people get to know each other better, they can divide work more efficiently and even build motivation through a sense of teamwork.
機能するがゆえに企業はチームを作る。いったん人々がお互いをより知るようになれば、彼らはより効率的に分業をするようになり、さらにはチームの結束を通してモチベーションまで生み出す。
上記について疑問を呈する人はおそらくいないでしょう。このチームワークに関する研究を、独デュッセルドルフのハインリッヒ・ハイネ大学が実施しています。
and found it to be true at a very basic level
非常に初歩のレベルにおいては、このことが真実であることを証明した
「初歩のレベル」とはどういうことか、気になりますよね。リーダーとメンバーを指定したチームタスクを実施してもらったところ、
people who had previous experience working with the leader significantly outperformed those who had none.
そのリーダーと仕事をした経験のある人々は、経験のない人々と比べて著しく高いパフォーマンスを示した。
ここまでは至極納得。ただ、物事には一長一短があるように、チームワークにも短所があるようで、
People who already worked with a leader expected less control from their leaders, and when they were more controlling than expected, they felt betrayed and retaliated by exerting less effort.
あるリーダーと仕事をしたことのある人々は、その人からの管理(control)をあまり受けないよう期待するのだが、その管理が想定よりも大きかった場合、裏切られたと感じ、努力しないことを通して報復を図る。
研究者たちは、グループを機能させているのは信頼(trust)だとし、これが上記のような事態を生んだり当初の高い生産性を導いたりする要因の1つと結論づけています。
より慣れ親しんだ間柄だからこそ、特に、緊急の事態には、指揮命令権を発動しても問題ないと思いがちですが、「親しき仲にも礼儀あり」ということでしょうか。常日頃付き合っているからこそ、オープンなコミュニケーションを通して、チームをあるべき方向へ導くリーダーの資質がさらに問われることになります。
前回のブログ「女性の活用ほどメリットのある施策はない」では女性の活用について取り上げましたが、マッキンゼー同様、戦略コンサルティングを行っているBooz & Co.の調査では、女性の活用がGDPを押し上げる効果があるとの結果が出ているようです。
More Women in the Workforce Could Raise GDP by 5%
女性を労働力に加えることでGDPが5%まで上がる(ハーバードビジネスレビューより)。
世界経済フォーラムやユネスコの指標なども取り上げられていますので、興味のある人はぜひ原文をご覧ください。
ご一読感謝!
※この記事は、誠ブログの「未来の人事を見てみよう:良いチームワークほど壊れやすい」より転載、編集しています。
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