嫌なことからは、だれでも避けて通りたいものです。しかし、逃げてばかりでは何の解決にもなりません。問題をポジティブにとらえ、同じことを繰り返さないように「工夫」しましょう。
この連載は書籍『書くだけで人生がうまくいく嫌なことノート』(アスコム)から抜粋、再編集したものです。
最近、「嫌なこと」はありませんか? 誰でも生きていれば、大なり小なり何かしらの「嫌なこと」にぶつかります。
・上司からのむちゃ振り
・料理が出てくるのが遅すぎるレストラン
・自分のミスを一切認めない先輩
・約束をドタキャンされた……
実は、「嫌なこと」には、あなたの人生を幸せにしてくれるヒントがたくさん詰まっているのです。
某有名企業は「嫌なこと」をビジネスに活用し、歴代の有名経営者は「嫌なこと」を経営に取り入れて成功してきました。
人生も同じ。より良い人生を送りたいなら、「嫌なこと」を活用しない手はありません。あなたも、手軽に「嫌なことノート」とともに、“人生革命”始めませんか?
「三流の人は、人の話を聞かない。二流の人は、人の話を聞く。一流の人は、人の話を聞いて実行する」。これは将棋の羽生善治名人の言葉です。「嫌なこと」への対応でも同じことが言えます。
できない人は、「嫌なこと」をポジティブにとらえようとしません。ただストレスに感じるだけ。自分を成長させるたくさんのヒントに遭遇しながら、「嫌なこと」からできるだけ早く逃げようとします。忘れる、我慢する、無視する――。でも、実際に忘れることなどなかなかできず、モヤモヤ、イライラがたまっていくだけです。
これでは、いつまでもストレスに“オサラバ”できません。
できる人は、「嫌なこと」を活用する方法を2つ知っています。
1つは、「自分が嫌だと思ったことを人にはしない」と心掛けることです。例えば
など、「嫌なこと」をした人を反面教師にするだけでも仕事力はアップします。
2つめは、「嫌なこと」を解消している人をマネすることです。
いつもデスクが整理整頓されている人、タイミングよく声をかけてくれる上司――身近な存在で、自分が感じた嫌なことと正反対の状態の人はいませんか? その人たちをそのままマネるだけでも嫌なことは軽減され、仕事力がアップします。
さらにできる人は、「嫌なこと」から得たヒントを、別の「嫌なこと」の解決に活用します。
例えば、資料探しに時間がかかっていた場合、時間短縮に「表示すること」が効果的だと気付くと資料ごとにラベルを貼って表示するのです。来客がドアをガタガタ動かしていたら、そうならないように、“押す”“引く”を表示するなど、ほかの嫌なこと対策にも転換して実践できるのです。
言われてみると、それほど画期的なことではないかもしれません。しかし、いったん転換できるようになると、1つの「嫌なこと」からいろいろなアイデアを生み出すことができるようになります。
まず、「嫌なこと」を避けずに注目することからスタートしてください。
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