サイボウズが「プライベートでも使える」グループウェアを発表、20名まで無料
サイボウズが新グループウェア「サイボウズLive」を発表した。メンバー招待制の非公開グループを複数作成し、ビジネスに加えプライベートでも利用できるという。
サイボウズは11月26日、メンバー招待制の非公開グループを複数作成し、ビジネスに加えプライベートでも利用できるというWebグループウェア「サイボウズLive」を発表した。20人までのグループには無料で、21人以上のグループには有料で提供する。すでに一部ではクローズドβ版の提供を開始しており、正式版の公開は2010年前半となる見込み。
サイボウズLiveは、1つのIDで「グループ」と呼ばれるコミュニティを複数作成できるグループウェア。企業としてすでに導入しているグループウェア(=ファーストグループウェア)とは別に、社外の人間も含めたプロジェクトや、家族、同級生、趣味の集まりなどのメンバーで利用することを想定した“セカンドグループウェア”という位置づけだ。
グループウェアとしての機能は「サイボウズ Office」などで提供しているものと同様で、スケジュール、設備予約、掲示板、共有フォルダなど。ユーザーはメールでメンバーを招待することでクローズドなグループを作成でき、メンバー間だけでスケジュールなどを共有できる。自分が参加しているグループの情報は「ホーム」画面に一覧表示できるため、情報の更新があった場合にすばやく確認できる仕組みだ。
すでに利用している「サイボウズ Office」とは、専用クライアントソフト「サイボウズLiveシンク for Windows」を使って自動的にデータを同期し、予定を一元管理できる。また、PC用のユーザーインタフェース(UI)に加え、国内の主要3キャリアに対応する携帯電話用のUIと、iPhoneやAndroid端末から利用できるスマートフォン用UIを用意しており、外出先などでも手軽に情報を確認できるという。
このほか、将来的には「Googleカレンダー」や「サイボウズ ガルーン2」との同期機能も搭載し、iPhoneアプリの提供やAPIの公開も予定している。なお、有料版の具体的な価格やオプション機能については検討中だという。
サイボウズの青野慶久社長は、「会社で既にグループウェアを使っている人は多いと思うが、実際には他社とのつながりや家族、同級生など、人は会社以外にもたくさんのグループに参加している」とし、「こうしたセカンドグループでは、コミュニケーション方法が電話やメールしか用意されていない」とコメント。
青野氏は「サイボウズLiveはさまざまなデバイスからアクセスできるため、PCを使い慣れていない人でも利用できるし、SNSと違って閉じられた空間なため、安心して実名でやりとりできる」とし、サイボウズLiveのメリットを強調した。
関連記事
- 「サイボウズ」最新記事一覧
- Amazon EC2環境で動作する「サイボウズ ガルーンSaaS」発表
サイボウズ総合研究所とSonicGardenは、Amazon EC2上で動作する「サイボウズ ガルーン SaaS」を発表した。初期投資や運用費を低減し、かつ安定的で拡張性に優れたシステム運用を実現可能なサービスとして注目される。 - サイボウズ、月額500円からの「かんたんSaaS」発表――向こう2カ月は無償提供
サイボウズは中小企業向けサービス「かんたんSaaS」を提供開始。ユーザーは必要に応じて業務アプリケーションを組み合わせ、月額500円から利用できる。向こう約2カ月間は無償で提供する。 - サイボウズとマイクロソフト、SharePointを基盤に新グループウェアを開発へ
サイボウズとマイクロソフトは業務提携し、SharePoint Serverを基盤に新たなグループウェアを開発すると発表した。商品の提供は2010年を予定し、実装する機能などは今後詰める。新たな需要開拓が急務のサイボウズとパートナービジネスの拡大を見込むマイクロソフトの利害が一致した格好だ。 - ユーザー企業はグループウェアの必要性を認識――「CYBOZU AWARD 2009」
サイボウズは2008年度に高い導入実績を挙げた企業を「CYBOZU AWARD 2009」で表彰。受賞企業は「不況の中でも、ユーザー企業はグループウェアの必要性を認識している。決してIT投資の意欲は低くない」とコメントした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.