時短の達人はお風呂好き:結果を出して定時に帰る時短仕事術
「お風呂を制するものは、人生を制す」――と言っても過言ではないほど、バスタイムの活用や知的生産に欠かせないものなのです。
酷暑が続き、お風呂好きの人も、夏場はシャワーで済ませる人も多いかもしれません。しかし、お風呂は時短の達人には欠かせない大切な時間。「お風呂を制するものは、人生を制す」と言っても過言ではないほど、バスタイムの活用は知的生産性の向上に欠かせないのです。
風呂はアイデア発想とすぐれた勉強場所
入浴が健康に不可欠であることは言うまでもありません。入眠をスムーズにするためにも、湯船にゆっくり入るのは大変効果的です。湯の温度が高すぎると交感神経を刺激して、かえって目が冴えてしまいますので、なるべく40度以下にしておきましょう。湯船に浸かると、体にまんべんなく水圧がかかり、マッサージ効果もあります。
ところで、お風呂はリラックスするだけでなく、アイデアが浮かんだり、勉強に集中したりできる格好の場所でもあります。アイデアがよく浮かぶ場所として、「4B」という言葉があります。これは、Bed(就寝中)、Bus(移動中)、Bar(飲み屋)、そしてBath(入浴中)の頭文字をとったものです。
古来からお風呂は、アイデア発見の宝庫でした。かのアルキメデスが「浮力の原理」(アルキメデスの原理)を発見したのも公衆浴場でした。人がお風呂に入ったときにあふれる水を見て、アイデアが浮かんだのです。その後、裸のまま「イウレカ(分かったぞ)!」と外に飛び出した話はよく知られています。
防水完備で勉強がはかどるお風呂アイテム
わたしの場合は、バスタイムは主に勉強の時間に。仕事と家庭とを両立していると、1人になれる時間というのは案外限られるものです。そのためわたしは、風呂場入り口に読まなければならない本を数冊置いています。1冊の半分くらいを1回の入浴で読んでしまいます。たまに、家族が心配して風呂に見に来ることもあるくらい風呂は長いです(笑)。まあ、夏場はそうでもないですが。
また、何かアイデアを思いついたり、メモをとったりできるように、はっ水加工の施してあるメモ帳と筆記用具も備えてあります。昼間のオフィスでは考えもしなかったアイデアが面白いほど出てくるから不思議です。
また、iPhone用の防水ケースを持っていますので、手書きのメモだけでなく、自分宛にアイデアをメール送信したり、昼間に気になったニュースやブックマークしておいたWebサイトをチェックできるようになりました。それに、英語やオーディオブックを聞きながら、入浴できるのはなかなか楽しいものです。iPhoneお持ちの方は、防水ケースを買うことを、強くおすすめします。
いずれにせよ、わたしの入浴時間はますます長くなりそうです。脱水症状にはくれぐれも注意することにしましょう。
わたしも愛用しているiPhone/iPod/iPhone4対応の防滴ケース「200-PDA016」。Amazon.co.jpで2980円なり(左)防水加工のほどこされたメモ帳は、入浴中に思いついたアイデアやタスクを記入するのに便利だ。写真は「chillichilly WATERPROOF 防水ノート グリッド」。900円なり(右)
集中連載「結果を出して定時に帰る時短仕事術」について
本連載は、6月26日発売の書籍『結果を出して定時に帰る時短仕事術』(ソフトバンククリエイティブ刊)から抜粋・再編集したものです。
残業ゼロで成果を倍増する仕事効率化術――。と言っても、単に効率化だけではダメ。人生の価値マネジメントから始めるタスク管理としくみ作りを実践しましょう。「ワークライフバランス」と言っても単に時間バランスだけとっても意味はありません。
ビジネスパーソンは、顧客の要望を上回る成果を出しながらも、自分の時間をしっかり確保して、プライベートの充実と自分の付加価値を高めるための将来に向けた事故投資を両立する必要があります。
本書は、しっかり結果を出しながらも、将来の自分価値を高めるための「時短仕事術」を紹介しています。人生の価値感管理から日常生活のタスク管理まで、生産性戦争に打ち勝つためのテクニック満載です。
- 1時間目:残された時間を価値あるものに
- 2時間目:仕事も人生もうまくいく! 理想の時間割
- 3時間目:最少の労力で最大の成果を上げる知的生産の方程式
- 4時間目:必ず目標を実現する! スケジュール&タスク管理術
- 5時間目:集中力が劇的にアップする!すきまアクションとじっくりアクション
- 6時間目:時短の達人が教える! 生産性を高める小さな習慣
- 7時間目:ITを味方につけなければ、生産性戦争に勝てない!
- 8時間目:最短で問題解決するための時短思考のツール
- 9時間目:チームの生産性が飛躍的に高まる! 時短会議のススメ
- 資料編:時短の達人になるためのチェックリスト
著者紹介 永田豊志(ながた・とよし)
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
Webサイト: www.showcase-tv.com
Twitterアカウント:@nagatameister
関連記事
- 筆者別記事一覧:永田豊志
- あなたの不安、見積もります:ライフハックは「小手先のテクニック」? いや、それでいい
ライフハックは、しばしば「小手先のテクニック」だと批判されます。しかしわたしは「小手先だからいいのです」と考えるようにしています。その心は――。 - “もう挫折しない”健康管理:“健康を損なった先にある恐怖”を鮮明にイメージしてみる
究極のライフハックとは「365日、いつも健康でいること」ではないでしょうか。1分1秒を惜しんで効率的な仕事術を追い求めても、病気で寝込んでしまえば積み上げた努力はパーです。 - 3分LifeHacking:ライフハックを使ってもプロダクティビティが上がらない7つの理由
どんな優れたツールを使っても、その人の考え方や行動パターンをが変えなかったら、生産性は上がらない。陥りがちな行動パターンを7つを紹介する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.