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顔を見ないで仕事をする――増加する「クラウドソーシング」サイトRe:Work !(3/3 ページ)

不特定多数のワーカーに対して業務を委託する形態を表す「クラウドソーシング」が、Webを中心に盛り上がっているのだ。実体験から、クラウドソーシングの中でもWeb上で展開しているサービスに焦点を当てて、その実態を紹介したい。

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増えるクラウドソーシングサイト

 クラウドソーシングサイトを運営している企業は、どんどん増えている。まだ利用したことがない、あるいは知らないという人に、いくつか紹介しよう。

Lancers


 神奈川県鎌倉に本社を構えるランサーズが2008年から運営しているサービス。受注者を「ランサー」と位置付け、9万人以上が登録している。依頼実績は約7万件。デザインや開発、データ処理、ライティングなど、幅広い。会社名やプロジェクト名などのネーミング募集も多く行われている点が特徴的だ。

クラウドワークス


 2011年に設立してサービス。クラウドワークスが運営している。Facebookでも情報発信しており、毎日のようにサイトの改善が行われているのが特徴的である。登録された募集案件の累計総額は5億円を突破し、登録ユーザー(ワーカー)も5000人を超えているなど、サービス開始から躍進的な成長を遂げている。

Job-Hub


 IT系人材会社の大手である、パソナテックが運営。2012年8月にβ版がオープンし、同月29日に本格サービスの提供を開始した。オープン間もないということもあり、順次機能追加などが行われている。ユーザー向けにリアルでの講演やイベントを開催するなど、Webを超えた展開も積極的である。


 以上3つは、私自身、いずれも登録・利用したことのあるサービスだ。最近ではワンコインで自分の得意を売る「coconala」や、ユーザー同士がお願いをして助け合う「WishScope」など、クラウドソーシングのみならず関連するようなWebサービスがどんどん増えている。

 それぞれ掲載されている案件や登録ワーカー、あるいは使い勝手は全く異なっている。そのため利用する際には、各サービスの特徴をよく把握した上で、自身・自社に適するサービスを選定する必要があるだろう。

 次回は、クラウドソーシングサービスを運営する企業がどのような思いを抱いているのか。Lancersを運営するランサーズへのインタビューから、今後“働き方”がどのように変化していくのか、そのヒントを探ってみたい。

著者紹介:三河賢文(みかわ・まさふみ)

 1983年岩手県生まれ、宮城県育ち。人材コンサルティング会社、Web関連会社での勤務を経て、2010年6月にナレッジ・リンクスとして独立。「時間の自由」を第一としたワークスタイルを実践中。多くのSOHOやフリーランスワーカーとパートナー関係を持ち、業務機会の提供を行っている。プライベートでは2人の子どもを持ち、マラソンやトライアスロンにも挑戦。ITやビジネス全般を中心とした執筆活動も行う。



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